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今後現れるはずの利上げ停止シグナルについて

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1ヶ月前まで市場はアメリカの利上げが3月で終わると考えていました。

でも、最近は3月以降も利上げ予想が強まってしまったので、いつ利上げが停止するのかを気にしていた数ヶ月前の状況に戻りつつあります。

利上げ停止後の長期米国債買いを狙っている私は、利上げ停止時期を知るためにもう一度2年国債利回りを眺める日に戻されてしまっています。

この記事のポイント

  • 市場では政策金利の引き上げ予想が強まっている。
  • 現時点では6月を最後に利上げ停止、12月には利下げが行われる予想だが、まだ引き上げられる可能性は十分にある。
  • 利下げ停止シグナルは2年国債利回りでも確かめられる。この次にこのシグナルが出たときには、米国債を買い増すチャンス。

金利先物市場の政策金利予想

私個人では、いつアメリカの利上げが停止されるのかはよく分かっていません。でも、もっと賢い投資家たちが現時点でどんな予想を立てているかくらいは見ることができます。

CME FedWatchというサイトを見ると、次のように6月に利上げ停止、12月に利下げに転じることを市場は予想しています。


出典:FRED

でも、大事なのはこの予想にどれだけ確信があるかです。

2月にずっとCMEのサイトを覗いていた人ならわかると思いますが、この予想はこの2週間のうちに日に日に利上げが強まるほうへと修正されました。

なので、別の角度から市場の利上げ停止タイミング予想を知っておく必要があります。

2年国債利回りを使った利上げ停止予想

私が知っている利上げ停止のシグナルに2年国債利回りがあります。

過去のデータを眺めてみると、アメリカの2年国債の利回りが、FFレート(政策金利)をハッキリと下回ると利上げ停止が起こってきました。

一方で、下のグラフで最近の2年国債利回りとFFレートの様子を示しましたが、一時期2年国債利回りがFFレートを下回ったかに見えましたが、最近では両者ともに上昇しています。

 

2年国債の利回りの動きを見る限りは、まだハッキリとした利上げ停止シグナルは出ていないように見えます。

これを見る限りは、今後出てくる経済データやFRBの発言によっては政策金利の予想はまだ一段と強まる恐れもあります。(反対に弱まることももちろんありえます)

でも、今でかつてFRBの利上げが終わらなかったことはありません。またどこかで2年国債利回りは再び低下して、ハッキリと利上げ停止シグナルが現れるときはやってきます。

その時が、米国債を買い増すタイミングです。

以下の記事で話しをしたように、利上げ停止から景気後退にかけては国債が買われる動きが見られるはずなので、そのチャンスを今はじっと待っています。

>>利上げ停止による金利と株価への影響について(22年10月24日)


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