相変わらず業績好調だったアドビ【21年6-8月期決算】

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今週はアドビの決算発表があったので、この記事で振り返りたいと思います。

2021年第3四半期の決算も相変わらず内容は良かったと思います。

決算発表後に株価は下落しているのですが、売上も利益も好調で、投資家の期待が高くて株価が高いこと以外に特に気になる点は特にありませんでした。

私はアドビは2020年9月に既に売却していますが、売った後も株価が伸びているので複雑な思いをしながら、この銘柄をウォッチしています。

今回の決算発表後に少し株価は下がりましたが、それでもまだ株価は高いなと思っているので、じっと我慢して眺めることにします。

この記事のポイント

  • アドビの2021年6-8月期の決算は、売上も一株利益も予想を超えた他、9-11月期の業績見通しも予想を超えるなど好決算だった。
  • しかし、株価は決算後発表に下落した。アドビを引っ張ってきた主力製品の成長率がわずかに鈍化が見られて、投資家の利益確定の動きがあった模様。
  • 長期保有に適している銘柄なので、どこかで買いたいがまだ買い場は来ていない。

相変わらず好調だったアドビ

デザイナーやクリエイター向けに動画や画像の編集ソフトを提供するアドビですが、今期もアナリストの予想を超えて業績は好調でした。

  • 売上:$3.94B(予想$3.89B、前年比+22%)
  • 一株利益:$3.11(予想$3.01、前年比+21%)

近年の売上や営業利益の推移をグラフにしてみても、キレイな右肩上がりの上昇を描いています。

売上の成長率は2021年第1四半期をピークにつけてやや下がっているようですが、それでもこれだけの大きな企業で前年比+20%を超えているのは立派です。

業績見通しも予想超え

ちなみに2021年9-11月期の業績見通しも発表されましたが、こちらもアナリストたちの事前予想を超える良い内容でした。

  • 売上:$4.07B(予想$4.05B)
  • 一株利益:$3.18(予想:$3.09)

総じて今期の売上・利益・ガイダンス(業績見通し)は良好だったと思います。

成長率の鈍化の兆候が見られる主要部門


「アドビの決算は良かった」という結論は既に出たのですが、難点をあげるなら、アドビの主要部門の売上成長率が2期連続で落ちていることがあげられます。

アドビの部門は主に次の2つに分けられます。

Adobeの事業

  • デジタル・メディア事業:デザイナー向けデザインソフトやドキュメントソフト(PDF等)を販売する主力事業。
  • デジタル・エクスペリエンス事業:近年買収を進めて強化してきたWebマーケティング支援ツールを販売する事業。

アドビにとって重要なのはデジタル・メディア事業で、売上の70%以上を占めています。

売上(単位B:10億) 21Q3 構成比 前年比
デジタル・メディア事業 $2.9B 73% +23%
デジタル・エクスペリエンス事業 $1.0B 25% +26%
その他 $0.1B 2% -22%
合計 $3.9B 100% +22%

2020年で世界がコロナの不況に苦しんでいるときには、主力のデジタル・メディア事業の好調がアドビを引っ張っている形だったのですが、その流れに少し変化が見られます。

下図を見ると主力のデジタル・メディア事業の売上成長率は落ち着き、コロナの低迷から脱したデジタル・エクスペリエンス事業が今度はアドビを引っ張る形になっています。

アドビとしては主力製品が好調のほうが全社の売上が伸びやすいはずなので、成長鈍化のサインかもしれないと感じ取った投資家もいるはずです。

細かい売上を見てみるとデジタル・メディア事業には、従量課金(電気料金のように利用量が増えれば売上が増えるもの)からの売上もあるのですが、前期($0.51B)よりも今期($0.46B)のほうがこの売上が減っていることを見ても、主力のデジタル・メディア事業の強さにわずかに陰りが見られます。

決算前までアドビは2021年に+30%以上株価が上昇していましたが、主力製品の成長鈍化の兆候を感じ取った投資家が「一度このあたりで利益を確定するか」と考えたのか、良い決算にも関わらず決算発表後に株価が下がる動きが見られました。

さいごに

この記事では、アドビの2021年6-8月期の決算を見ていきました。結果はアナリストの予想を超える良い内容だったと思います。

ただ、今まで好調が続いた主要部門で成長率の鈍化の傾向も見られたことから、決算発表後に利益確定する動きが出たように見えます。

さいごに、この銘柄への投資についてですが、私はなかなか困っています。決算発表後に株価は下げたものの、それでもまだかなり割高に見えるからです。

過去に比べてかなり割高に見えるアドビ株

これだけ割高になっている背景には今のアメリカの低金利がありますが、来年2022年にも政策金利が引き上げられて、歴史的な低金利の時代が終わっていくことを考えると、長期投資でアドビ株は買いにくいです。

良い銘柄であることは間違いないのですが、まだ買わずにじっと我慢する時期なんだろうと思っています。


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