株価は順調に回復を続けながらも、悪材料の多い米国株。

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4月以降、米国株は本当に順調に回復を続けています。

ただ正直いうと、最近は一日に何回か「株の一部を売却するべきかどうか」と考えます。最終的にはアメリカは新型コロナウイルスの影響を乗り越えて景気は回復するはずと考えて売るのを踏みとどまりますが、懸念材料は多いです。

今の米国株がやや割高に見えるだけでなく、まもなくアメリカで新型コロナウイルスの感染が4月のピークを超えて拡大する恐れがあり、景気の回復が予想以上に遅れるのではないかとも思っています。

感染の拡大傾向が見られるなら、ワクチンができるまでの時間稼ぎのために再び都市封鎖などの対応を取ったほうが良いように素人の目には写るのですが、そのような動きもあまり見られない点でも不安が増します。

この記事のポイント

  • この記事を書いている時点(20年6月24日)で米国株はやや割高。さらに、今後アメリカで新型コロナウイルスの拡大が予想され、株価に悪い材料が多い。
  • 6月23日時点で既にアメリカの新規感染者数は3番目に多い3.6万人を記録し、4月のピークに迫っているのに3-4月のような厳しい外出規制は敷かれていない。
  • 過去のパンデミックでは、感染拡大防止のための規制が緩い都市ほど景気回復が弱かったことも懸念材料。

既にやや割高な米国株


先日の記事で、2020年6月時点のS&P500の適正な価格を考えていきました。

スコットマイナード氏のS&P500の予想価格は1600ドルですが、私はそれよりも楽観的で2660ドルくらいが適温かと考えているという話をしました。

ただ、この記事を書いている2020年6月時点のS&P500(3130ドル)を考えると、いずれにしても既に株価はやや割高な印象があります。

アメリカに忍び寄る新型コロナウイルスの感染拡大

また新型コロナウイルスの感染再拡大の影響を受けて、今後米国株が下げる恐れもあると思っています。

アメリカの新型コロナウイルスの感染状況

  • アメリカでは新型コロナウイルスの感染者数が増加し、4月のピーク時の勢いに迫ろうとしている。
  • 6月23日の新規感染者3.6万人はアメリカで3番目に多い日だった。
  • 感染拡大中の地域は比較的早く都市封鎖を解除した州(テキサス州4月24日、カリフォルニア州5月8日)。これからは他の州でも、経済活動再開につれて、感染拡大が広がる恐れがある。
  • 感染が拡大した州で再び都市封鎖が行われれば、消費が減って企業の業績が悪化する。これは株価に悪影響。

年内のワクチン開発を期待して、既に多くの投資家はアメリカの感染拡大に興味を失っているのかも知れませんが、アメリカの新規感染者は今にも4月のピーク時を超えそうな勢いで増加しています。

6月23日、アメリカの新規感染者数は3番目に多かった。

米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長も、最近のアメリカでの感染者数の急増は憂慮すべき事態と発言しています。

感染症に関して素人の私ですら、数字だけを見て危ない水準にあることはわかります。以下の記事は、ファウチ氏の発言の前に書いたものですが、かなりの高い確率でアメリカは今後、4月のピーク時の感染拡大を超えると思っています。

規制の緩い感染症対策では景気回復が遅くなる恐れ


このように感染が急拡大している中でも、アメリカは都市封鎖には消極的です。

ムニューシン長官は、新型コロナウイルスの感染が再び急増した場合の対応として、自身とトランプ大統領は経済活動を再び止めることには傾いていないとあらためて説明。3月にビジネス活動が停止した際には病院が患者の増加に圧倒され、人工呼吸器が不足したと指摘した上で、「現在は異なる状況だ」とした。(ブルームバーグ

以前、このブログでは過去のスペインかぜを例にあげて、感染拡大防止のための規制が緩かった都市ほど景気回復が遅かったというデータを以下の記事で紹介しました。

スペインかぜの時と同じ傾向が見られるなら、今後のアメリカの景気回復は予想以上に時間がかかる恐れもあります。

さいごに


さてこれだけ悪材料があれば、株価が好調な今の時期に一部でも売りたくなります。

しかし、上に紹介した記事でスコット・マイナード氏も言っているように、短期的に株価が下落してもFRBや米政府が刺激策を打ち出し、市場の混乱を食い止める動きに出る気もします。

また、新型コロナウイルスに効くワクチンが開発できれば、株価は一気に回復する可能性もまだ残っています。

最近は1日に何度も株の売却が頭をよぎりますが、現時点で私の資産に占める米国株の割合はまだ5割弱程度なので、結局は動いたとしてもわずかな調整くらいで良いかという結論に落ち着いています。


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