【投資戦略】株価下落局面に備えた債券ETFの銘柄候補。

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暴落待ちで手持ちぶさたな現金

2019年は市場の暴落を待って、定期購入分の投資資金を現金を待機させている私ですが、そんな弱小投資家のことなんぞ露知らず、S&P500は2019年6月に歴代最高値をつけています。

S&P500歴代最高値を更新。先月の売却をちょっと後悔しました。

最高値をつける前の月にはいくらか株の売却もしていたので、「ちょっともったいなかったかな」と惜しい思いもしました。

さて、定期購入分と株の売却分で、少しばかりの現金が証券口座にたまってきています。このまま現金で眠らせておくのももったいないので、上の記事にもちらっと書きましたが、債権への投資を検討し始めました。

結論としては、現金で遊ばせるくらいなら債権への投資もアリかなと考えています。

サブプライム・リーマンショック時でも安定していたアメリカ債券

債券を持つメリットとしては、株が大きく下がる局面でも安定した成績を残せること、また保有することで年率数%でも利回りが得られるメリットがあります。

債券の価格の安定性についてですが、実際に株の下落相場で債権にどれだけの下落耐性があるのか見てみましょう。

下の図は、サブプライムローン問題でFRBが金利を引き下げた2007年9月から、株価が元の水準に戻る2013年2月までのS&P500(青線)と、米国の投資適格債券に連動する商品(BND(後述)、赤線)の価格を比較したものです。

おや、かなり良いじゃないでしょうか!

低迷している青線のS&P500に比べて、赤い債券の価格は安定性抜群ですね。しっかりとS&P500の価格を常に上回っています。

バフェットの師匠も進める、不況に備えた債権購入

暴落時に債券を買う動きは、古くから伝わる投資の定石です。ウォーレン・バフェットの師匠であるベンジャミン・グレアムも、著書「賢明なる投資家」の中で、株価が割高だと判断したときには債券を買って暴落に備えるように促しています。


基本的なルールとして、株式の割合は、最低で25%、最高で75%の範囲内に、すなわち逆に債券の割合は75%から25%の間とすべきであると述べた。その言外の意味は、これら二つの主たる投資媒体への資金の配分は、基本的には50対50にすべきだということだ。昔ながらの考え方によれば、長引く弱気相場によって株価水準が「割安」となったときには、株式の割合を上げるのが堅実な選択といえるだろう。逆にいえばこれは、相場水準が危険なまでに高くなったと投資家が判断すれば、普通株の割合を50%以下に下げよということになる。

賢明なる投資家(ベンジャミン・グレアム)

株の暴落に備えた債券ETFの銘柄選び

では、実際に債券を購入する場合ですが、どんな銘柄を買ったら良いでしょうか。

ETF初心者の私では、候補すら空で言えない程おぼつかない状態だったのですが、前回の記事を読んだ、心優しいもみあげさんプロイセン公爵さんに銘柄候補のアドバイスを頂きました。

お二人とも、ありがとうございます。読者の方で、まだフォローされてない方がいましたら、Twitterのフォローをおすすめします。

加えて、もみあげさんに教えてもらった、たぱぞうさんの以下のサイトも参考にさせていただきました。たぱぞうさん、良質な記事をありがとうございます。

妙味を増すBND・AGGを使った投資法(たぱぞうの米国株投資)

今回私が検討したのはBND、AGG、SPAB、TOTL、JNKの5つです。

私の債券投資で求めているのは「株価暴落時に価格が下がらない」こと「適度な分配金利回り」ですが、この観点ではBND、AGG、SPABの3つであればどれでも正直どれでも問題なさそうです。

今回の調査では、株価暴落時に価格が安定していたかの検証をリーマンショック時のデータを使って調べていましたが、TOTLはリーマンショック後に誕生した銘柄なので、この方法では検証できませんでした。

またJNKに関しては、リーマンショック時に株価と連動して債券価格も下がった過去データがあるので、今回は敬遠しています。

せっかく5つの銘柄について調べたので、主要な項目だけ以下にまとめておきます。(全て2019年6月21日時点のデータですので、お気をつけください。)

(1)BND:バンガード米国トータル債券市場ETF

BNDはアメリカの投資適格債券全般に投資できるインデックス連動型のETFです。ちなみに後述するAGGもSPABも同じ「アメリカの投資適格債権全般」を対象にした「インデックス連動型ETF」の特徴を持っているので、必然的にコストも得られるリターンも同じような商品になります。

いずれも悪くない銘柄です。

テッカー BND
名称 バンガード米国トータル債券市場ETF
投資対象 米国の投資適格債券市場全体
運用会社 バンガード
過去5年のトータルリターン 年率2.67%
分配金利回り 2.66%
経費率 0.04%
乖離率52週平均値 0.05%

サブプライム・リーマンショック時の価格耐性:

サブプライム・リーマンショック時には株式の下落もなんのその。株の下落とは全く無縁の安定感を誇りました。

(2)AGG:iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF

AGGもアメリカの投資適格債券全般に投資できるインデックス連動型のETFです。BNDとの違いも殆ど無いですね。AGGのほうがわずかに経費率が高かったり、分配金利回りが低くかったりしますが、ほぼ誤差の範囲内です。

テッカー AGG
名称 iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF
投資対象 米国の投資適格債券市場全体
運用会社 ブラックロック・ファンド・アドバイザーズ
過去5年のトータルリターン 年率2.70%
分配金利回り 2.58%
経費率 0.05%
乖離率52週平均値 0.05%

サブプライム・リーマンショック時の価格耐性:

BNDと同じく、サブプライム・リーマンショック時には抜群の安定感を誇りました。この下落耐性であれば合格ですね。

(3)SPAB:SPDRポートフォリオ米国総合債券ETF

SPABもアメリカの投資適格債券全般に投資できるインデックス連動型のETFです。BNDとAGGとの違いもほんの僅かで、誤差のように見えます。前述の2つ同様に悪くないですね。

テッカー SPAB
名称 SPDRポートフォリオ米国総合債券ETF
投資対象 米国の投資適格債券市場全体
運用会社 スパイダー
過去5年のトータルリターン 年率2.63%
分配金利回り 2.72%
経費率 0.04%
乖離率52週平均値 0.05%

サブプライム・リーマン・ショック時の価格耐性:

こちらも全く問題ないです。無事に審査通過ですね。

(4)TOTL:SPDRダブルライン・トータル・リターン・タクティカルETF

TOTLはファンドを運用会社が組むこむ債権を選別するアクティブファンドだという点で、上記3つとは異なります。その分、経費がかかってしまうますが、分配金は高くなっています。

ただし、前述しましたがリーマン・ショック時の価格の耐性を調べることができなかったため、次の暴落に備えるための債権ETF購入候補としては、外しました。

次の不況で凄まじいリターンを残してくれたら、また10年後の不況で検討したいと思います。

テッカー TOTL
名称 SPDRダブルライン・トータル・リターン・タクティカルETF
投資対象 債権(アクティブファンド)
運用会社 スパイダー
過去3年のトータルリターン 年率2.77%(過去3年分のデータしかなし)
分配金利回り 3.34%
経費率 0.55%
乖離率52週平均値 0.12%

サブプライム・リーマンショック時の価格耐性:
(こちらのファンドはサブプライム・リーマン・ショック時にはまだ世の中になかったため、割愛します)

(5)JNK:SPDRブルームバーグ・バークレイズ・ハイ・イールド債券ETF

こちらは今までの4つとは大きく異なる特徴を持っています。今までの4銘柄は、いずれも低利回りながら優良な債権に投資している一方で、このJNKは投資不適格社債やジャンク債と呼ばれるハイリスクな債権を対象にしています。

テッカー JNK
名称 SPDRブルームバーグ・バークレイズ・ハイ・イールド債券ETF
投資対象 米国ハイイールド債(投資不適格社債、ジャンク債)市場全般(インデックス)
運用会社 スパイダー
過去5年のトータルリターン 年率2.75%
分配金利回り 5.94%
経費率 0.40%
乖離率52週平均値 0.11%

サブプライム・リーマン・ショック時の価格耐性:

上のグラフを見ていただけると一目瞭然なのですが、JNKだけは株の暴落に対して耐性がありません。ハイリスク・ハイリターンな債権を対象にしているから仕方のないことではありますが、今回の私の銘柄選択では「株の暴落に耐性があること」なので、今回は泣く泣くごめんなさいします。

というわけで、以上見てきましたが、暴落時に持て余す現金を有効活用する一つの手として、債権ETFのBND, AGG, SPABをご紹介しました。


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