中国、初のGDPマイナス成長。ウイルス収束後も鈍い景気回復。

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中国の2020年1-3月期のGDPは、マイナス6.8%でした。4半期データとして遡れる92年以降、はじめてのマイナス成長を記録しました。

米国株投資家なので中国の経済はそれほど注目しなくても良い気はしますが、新型コロナウイルスが収束したはずの3月の中国で、消費や投資が回復せずに大きく落ち込んでいる点は、注目に値すると思います

新型コロナウイルスが収束しても、景気が急速にV字回復をするわけではないとデータが語っています。

2020年1月時点で、「新型コロナウイルスは一時的なもので、収束後は景気は急回復する」と私は考えていました。しかし、今から考えるとその予想は甘かったかも知れません。

この記事のポイント

  • 中国の2020年1-3月期の実質GDP成長率は、マイナス6.8%だった。初のマイナス成長を記録した。
  • 低迷の理由は(1)1-2月に新型コロナウイルスで経済活動が大きく止まったこと。(2)収束後の3月も消費の回復が遅いこと。
  • 問題は、新型コロナウイルスが収束したはずの3月の中国で、消費と投資が前年比で大きくマイナスに落ち込んでいること。V字回復していない。
  • 中国と同じ道をたどるなら、ウイルス収束後のアメリカの景気も回復まで苦戦する可能性が高い。

中国初のマイナス成長


中国の2020年1-3月期の経済成長率はマイナス6.8%でした。前期の+6.0%%と比べると、急減速したことがわかります。

急減速した中国GDP成長率

また、四半期のGDP成長率がマイナスになったのは初めてのことになります。

経済の回復も遅かった3月


中国の1-3月期の経済が深刻なダメージを追ってしまった仕組みですが、1-2月に経済がストップした上に、3月の景気回復が予想以上に遅れていることも影響しています。

1-3月に中国の景気が停滞した仕組み

  • 1-2月期に新型コロナウイルス対策の移動制限で、経済活動が大きく停滞した。
  • ウイルス収束後の3月も、経済の回復が遅かった。

1-2月期に中国で移動制限がかかり、経済がストップして景気が悪化したのは、簡単に想像がつくと思います。

3月以降に新規感染者が急減速した中国

しかし少し気がかりなのは、3月には新型コロナウイルスは中国で収束していたはずなのに、3月に消費・投資の回復がかなり鈍いことです。

新型コロナウイルス収束後の3月でも弱い消費と投資

  • 消費(小売売上高):予想を下回るマイナス15.8%(前回マイナス20.5%)
  • 投資(固定資産投資):予想を下回るマイナス16.1%(前回マイナス24.5%)
  • 生産(鉱工業生産):予想を上回るマイナス1.1%(前回マイナス13.5%)

新型コロナウイルスの収束後の3月でも、消費・投資が前年比で大きくマイナス成長しているのは少し意外でした。1-2月の需要が先延しされていたなら、反動で3月は大きくプラスに転じそうですが、そうはなりませんでした。

生産だけ予想を上回っていますが、これも今後低迷するかも知れません。中国の工業情報化省は3月末に中国の景気について、「需要不足で、在庫が余っている。一部の企業の工場の稼働がさらに下がるかも知れない」と発言しています。

新型コロナウイルスが収束すれば景気はV字回復するといういうのは、少し甘い予想だったようです。回復にはしばらく時間がかかりそうです。

中国に2ヶ月遅れでウイルス収束に向かうアメリカ


アメリカは中国の2ヶ月遅れで新型コロナウイルスの感染の拡大と収束が進行しているので、アメリカも4-6月期に大きな景気の低迷を迎えると思われます。

問題は、アメリカがウイルスの拡大を抑え込んだとしても、中国のように消費や投資がすぐには回復しない恐れがあるということです。今のアメリカ株は比較的順調に上昇していますが、こうした情報を市場がどこまで予想できているか、株価に反映させているかが気になります。


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