【初心者向け】安全に投資できる「法定速度」を知る。

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見ての通り、私はYUTAとして本名を明かさずに、ブログを書いています。

限られた人しか私がYUTAだということを明かしていないので、本名の私を知る人はそもそも私が投資をしていることすら知らない人が多いのですが、それでも極まれに知り合いで「これから投資を始めたいんだけど、教えてくれないか」と頼ってくれることもあります。

しかし、こういう時に話を聞いてハッとするとのは、おおよそ一般的な人が抱く投資のイメージと、私がやっている投資がかけ離れていることが多いことです。

投資はよく自動車とか自転車に例えられます。

現金での貯金のペースが徒歩で歩くようなものだとすると、投資は徒歩に比べて速い自転車や自動車のように早く資産を形成できること、最初は誰もが初心者だけど慣れればある程度誰でも投資(運転)ができるようなること、そして今まで見えなかった世界を見れて自由を手に入れられるため、このように例えられます。

【年金問題】大切なことは、全て自転車から教えてもらった。

ちなみに、私がやっているような投資は市場平均と似たり寄ったりの成績なので、例えるなら法定速度で街中をドライブするようなノロノロ運転なのですが、どうもこれから投資をしたいという人が思い描く投資は、車に何台も搭載したブースターを限界ギリギリまでふかした状態で、峠を攻めるドライバーズ・ハイな運転に見えます。

期待する投資リターンの調整が必要

たとえば、こんな会話は繰り広げられます。

初心者「投資でお金増やしたいな」
YUTA「具体的に、どれくらいの規模のお金を何年でいくらに増やしたいとかあります?」
初心者「できたら100万を5年で1000万くらいとか」
YUTA「・・・ちょっと難しいかも、知れません。。」

このような話をする時は、経験的に「追加投資なし」を想定していることが多いので、その場合の年率リターンは59%が必要になります。

これがどれだけ、厳しいか以下の表で比較してみましょう。

期待リターン
現金 0%
定期預金 0.01%
米国国債10年 2%
米国株の長期平均リターン 7%
追加投資なしで5年で10倍に必要なリターン 59%

うむ。なかなかに難しそうですよね。私も投資を始めたときには、”うまくいけば”年率80%になるような投資をしたことがあります。ただ、その結果は、現在富豪になっていないことから察していただけると助かります。

高すぎるリターンを狙った投資は、スピードの出し過ぎと同じで、失敗する確率を格段に引き上げる気がします。

上の表で列挙した期待リターンの表(追加投資なしで5年で10倍に必要なリターンの行を除いた部分)は、いわば投資をする上での安全に運転できる法定速度のようなものだと思います。実際の運転と違って、それを著しく越えるような投資をした場合でも逮捕されることはありませんが、失敗する確率は上がっていきます。

普通の米国株なら、年率7%。より小規模で高成長な企業を見分ける情報と目があるなら、期待リターンは10数%程度まで上がるのかも知れませんが、それはもはや投資初心者ではありません。

追加投資ありなら、少し状況が変わる

さきほどは、追加投資無しで5年で10倍に必要な期待リターンが59%だと話をしましたが、毎年追加投資100万が可能なら、ほんの少し状況が変わります。必要なリターンは59%ではなく25%まで下がるので、ほんの少しだけ現実的な世界になってくるからです。

期待リターン
現金 0%
定期預金 0.01%
米国国債10年 2%
米国株の長期平均リターン 7%
追加投資ありで5年で10倍に必要なリターン 25%
追加投資なしで5年で10倍に必要なリターン 59%

しかし、それでも25%のリターンを5年間出し続けるのは、容易ではありません。これはそもそも最初の想定に無理があるように思えます。

高すぎる期待を抑える

私はかつていた会社で人工知能の製品開発チームにいた頃に、隣の会議室から何やら大声の言い争いをきいたことがあります。

「人工知能だからって、何でもできるわけじゃないんだよ。頼むから、お客さんの期待値をこれ以上あげないでくれ」と。

2019年時点の現在の人工知能は、工場のロボットに近いです。おにぎり製造マシンのように、特性の分野では人間よりも速く安くできますが、同じおにぎり製造マシンで、別の製品は作れないのように、人工知能も特定の得意な作業しかできません。

なので、人工知能と呼ばれる製品やサービスを企業に導入する際には、世間一般の人が思い描きがちな「人工知能なら何でもできる」という高すぎる期待を、まず現実的な目標に落とし込むことが必要になります。期待値コントロールとか、expectation controlとか言われます。

実際に、投資を始めたいという人に対しても、まず必要なのは期待値コントロールなのかなと感じます。数々の失敗を繰り返せば、自ずと投資に対する期待値は現実的な低さに引き下げられるのですが、そのなる過程で大部分の人は痛みを伴います。できたらその痛みを味わうことなく、スタートして欲しいなと思う次第です。

まず、知識として平均的な標準リターンをしり、自分が期待している投資リターンを比較するとことから始めるだけで、不必要な傷を作らずに投資が始められると思います。