動画配信サービスの投資がかさむディズニー。2019年第3四半期決算は予想を下回る。

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ウォルト・ディズニーの2019年第3四半期の決算発表がありました。ただ、結果は悪かったです。

動画ストリーミングサービスのHulu、ESPN+、Disney+への投資が響いている影響で、売上・利益ともにアナリスト予想を大きく下回りました。株価は時間外で-3.7%と大きく値を下げています。

  • 売上:前年比+33%成長の202.5億ドル。予想の214.7億ドルを下回る。
  • 一株あたりの利益: 前年比-28%の$1.35。アナリスト予想の$1.75を下回る。

原因は動画配信サービスへの投資

しょうがないと言えば、しょうがない結果です。

ネットフリックスが台頭して世の中に動画配信サービスが一斉に広まった今の世の中で、ディズニーはケーブルテレビなどの既存事業ではなく、動画配信サービスに活路を見出そうしています。

スポーツ専門動画配信サービスESPN+、ドラマ・映画の配信サービスHuluに続いて、2019年は社運をかけてDisney+という名前でディズニー・スターウォーズ・ピクサー・マーベルの作品を見放題にする新しい動画ストリーミングサービスを提供しようとしている段階なので、投資がかさむのは仕方ないです。

どんな企業にも変革期には、一定期間の不調がつきものです。アドビも、マイクロソフトもそうでした。今のディズニーはビジネスの変革期にあたるので、すぐに結果を求めるのはコクでしょう。

Disney+は2019年11月12日サービス開始予定ですが、サービスが開始しても投資がかさむ期間が続くと思われるので、しばらくこの株は温かい目で見守ろうと思います。

ライバルのネットフリックスやアップルは超大物ですが、コンテンツの質ではまったく劣っていないです。ディズニーのコンテンツは世界一だと信じています。今後もこの株の売却は全く考えていません。気長に結果が出るまで待ちたいと思います。

動画配信サービスのバンドル契約を発表

悪いニュースばかりでは気が落ち込むので、良い知らせをはさみます。

動画ストリーミングサービスのHulu、ESPN+、Disney+の3つですが、3つのサービスをあわせて、2019年11月12日から月額12.99ドル(約1400円)で提供予定とのアナウンスがありました。これだけ盛りだくさんの内容で13ドルとはお買い得です。ちなみにこの価格はネットフリックスのスタンダードプランを意識していると思われます。

内容・価格ともにネットフリックスとの競争に向けて準備が進んでいます。

部門別の売上

売上(単位:100万ドル) 2019年3Q 2018年3Q 成長率
メディアネットワーク 6,713 5,534 +21%
パーク&グッズ 6,575 6,136 +7%
スタジオエンターテイメント(映画など) 3,836 2,880 +33%
D2C&海外 3,858 827 +367%

メディアネットワーク事業はケーブルテレビの契約数減少の流れから衰退の一途をたどるのかと思いきや、意外にも息が長いですね。買収した21世紀FoxのFXとナショナル・ジオグラフィックの堅調に加えて、スポーツ専門チャンネルESPNでバスケットボールのNBAの広告収入が好調を支えたようです。

また売上が急増しているのは、D2C&海外事業です。D2CはDirect to Consumerの略で消費者向けの動画配信サービス等がここに含まれます。

部門別の営業利益

営業利益(単位:100万ドル) 2019年3Q 2018年3Q 成長率
メディアネットワーク 2,136 1,995 +7%
パーク&グッズ 1,719 1,655 +4%
スタジオエンターテイメント 792 701 +13%
D2C&海外 -553 -168 -229%

利益が大きく減少しているのはD2C&海外事業です。動画ストリーミングサービスのHulu、スポーツ専門動画配信サービスのESPN+、そして11月にスタート予定のDisney+への費用がかさんだのが要因だとのことです。

また、ボブ・アイガーCEOは次の2019年4Qでは、D2C&海外事業で$900M(9億ドル)の損失を予定していると発表しています。

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