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フェデックスのさえない業績とアメリカ経済について

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年末も近づき、動きが少ない中で少し気になったことをあげておきます。

フェデックスの決算がいまいち良くないようです。

フェデックス株の購入を考えているわけではなく、この企業はアメリカの景気が悪くなると業績が悪くなってくることで有名な株なので気になっています。

この記事のポイント

  • フェデックスの決算が発表されたが、アナリスト予想を下回る内容で、今後の見通しもさえなかった。
  • フェデックスとアメリカ経済はよく相関が高いと言われる。試しに、実質GDP成長率の動きと重ねてみると、動きはよく似ている。
  • お金が動いてモノが動かないことはない。フェデックスのような物流が不調なら、今のアメリカ経済がなぜまだ好調を維持しているのか違和感を覚える。

不調が続くフェデックス

今朝フェデックスの決算発表があったのですが、利益も売上もアナリストの予想を下回って低調だった模様です。

  • 調整後一株利益:$3.99(予想$4.18)
  • 売上:$22.17B(予想$22.41B)

また、フェデックスは6月から2024年会計年度が始まっているのですが、2024年度の売上見通しはアナリスト予想(マイナス1%)よりも悪い一桁台前半のマイナスが提示されています。

ただ、利益・売上・業績見通しが予想に届かないことなら、それほどめずらしくない出来事です。

少し気になるのは、2四半期連続で売上見通しを引き下げていることです。何か一時的ではない要因があるのかなと感じます。

実際にフェデックスは2024年会計年度(23年6月から24年5月)の業績について、不安定なマクロ経済情勢が売上を押し下げる圧力になっていえるとコメントしています。

2024年会計年度の残りの期間でも、不安定なマクロ経済情勢によって顧客の需要が影響を受けて、売上が圧迫されると予想しています。

こうしたコメントに反応したのか、フェデックスの株価は決算発表後に10%近く下落しました。

フェデックスの売上成長率について

フェデックスの名誉のために言っておくと、ズルズルと業績が悪化しているわけではありません。既に数四半期前に成長率の底を脱している印象はあります。

ただ、株式投資家やアナリストが思っていたほどは回復は順調ではなかったため、市場が肩を落としたというのが今の状況です。

物流の不調とアメリカ経済

今回のフェデックスの決算を見ていて、ふと思い出したのですが、この企業は昔から経済の鈍化に敏感に反応する企業と言われています。

ためしに、フェデックスの売上成長率とアメリカの経済成長率のグラフを重ねて見ると、2つはわりと近い動きをしていることがわかります。

(※上のグラフでフェデックス売上は6月始まりの会計年度、GDPは1月始まりのカレンダーの通りの年になっているので、多少ズレが生じています。)

フェデックスの売上成長率は見通し通りなら23年度と24年度で2年連続マイナス成長を続けることになります。これはとてもめずらしいことで、過去40年間データをとってもリーマン・ショックのあった世界金融危機時以外には見られなかった数字です。

一方で、フェデックスの業績が悪化している割には、今回のアメリカ経済は今のところ順調すぎるくらい順調に見えます。

物流が不調でも全体としてはアメリカは堅調な状態が2024年も続くのか、それともアメリカ経済に先行してフェデックスの業績が低迷しているのか、現段階ではわかりません。

現在はサービス消費が増えていると言っても、基本的にはお金が動くところにモノも動きます。だから2年続けてフェデックスの不調が続いているのに、アメリカ経済だけ健全というのは違和感があるのです。

かつてFRB議長を務めていたアラン・グリーンスパン氏も経済に敏感に反応する物流の業績をウォッチしていたとどこかで聞いたこともあり、フェデックスの業績の低迷はアメリカ経済を考える上でもちょっと気になりました。


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