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米国株の総悲観、2023年2月頃にやってくる恐れ。

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2022年はアメリカの金融政策の影響を受けて、米国株はまるで良いところなしの展開が続いています。

株価に悪い影響を与える政策金利の引き上げは2022年に始まってまだ数ヶ月ですが、そろそろ「どこで利上げが止まるか」を意識しても良い頃かも知れません。

今のところアメリカの利上げ停止時期は2023年2月になりそうなのですが、この時期に私は米国株は総悲観になって大きな下落が起こると思っています。

この記事のポイント

  • 市場は2023年2月1日にアメリカの政策金利が2.75-3.00%に引き上げられるのを最後に、利上げが止まると予想してる。
  • 今回の景気サイクルではインフレが収まるまで利上げをするとFRBは言っているが、3%程度の政策金利では現在前年比8%のインフレを抑えられない。
  • 利上げを停止は景気後退か株価急落で起こると考えるのが自然で、その時期は2023年2月に訪れる模様。

また、2023年2月にかけて何に投資をするのかのアイディアも少しだけ末尾に書きたいと思います。

2023年2月に利上げ停止を予想する市場


冒頭でアメリカの利上げが止まるのは2023年2月と言いましたが、これは私の予想ではありません。

私よりもずっと賢いプロの投資家たちが勝負している市場の動きからわかることです。

CEMは金利先物市場の動きから市場の投資家たちが考えている今後の政策金利予想を毎日公開しているのですが、現時点では以下のように2023年2月に利上げが止まることになっています。


出典:CME FedWatch Tool

利上げが止まる条件は株価急落か景気悪化

今回の利上げでは、FRBは物価上昇が抑えられるまで利上げを続けると言っています。

しかし、今と同じくらいまでインフレが進んだ1970年代では消費物価を上回る金利(10%すら大きく超えた金利)にしてインフレを退治したことを踏まえると、2023年2月に2.75%-3.00%まで政策金利を上げた程度では今のインフレは収まりそうにありません。

となると、2023年2月に利上げが止まるのは無事にインフレを抑えるのに成功するからではなく、「利上げに耐えきれずに株価が大きな急落をする」か「景気が悪化する」かのどちらかが起こって利上げを続けられなくなるからと考えるのが自然です。

いずれの場合でも、私は2023年2月に投資家の多くが悲観的になって株価が大きく下がる時期が来ると思っています。

これからの投資アイディア


最後に少しだけ(あまり自信はありませんが)これからの投資アイディアを書いておきます。

2023年2月に向けての投資は「長期米国債の買い」と「米国株の売り」で良いと思います。

インフレが警戒されていた時期には売られていた長期米国債ですが、景気悪化には強い資産なのでこれからはしばらく買われるはずです。

また、米国株は利上げ停止までは売られるだろうと思います。

判断が難しいのは、FRBが利上げ停止を宣言した後かも知れません。そのときにアメリカの景気が持ちこたえられるなら、利上げ停止と共に株価は上がる可能性があります。これは2018年末から2019年に見られた動きです。

2018年から2019年の米国株SP500の値動き

しかし、アメリカの景気が景気後退に突入するなら、最高値からの株価の下落は30%を超えて最大で約50%くらいまで行く可能性があります。


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