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株・国債・金、あらゆる資産が上昇した2020年初日の市場。

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年始は経済も景気も動きが少ないので、ゆっくりと市場の動きを見る時間もあります。

1月2日には2020年で初めての市場が開きましたが、とっても順調な滑り出しを見せました。

米国株も材料がとぼしい中でスルスルと上昇していき、歴代最高値を更新しました。

この記事のポイント

  • 2020年の初日の市場は、米国株、国債、金あらゆる資産が買われた。
  • 年始にかけて2019年の株高の流れを受けた利益確定売りがあるかと思ったが、大きな下落は起きなかった。
  • 大型人気株は引き続き順調なものの、小型株には資金が十分入ってきていない。米国株は本格的なリスクオンの動きにはなっていない模様。
  • 年始で注目を集めるのは、ISM製造業指数。予想では5ヶ月連続で製造業の活動が縮小すると見られている。

S&P500、国債、金あらゆる資産

2020年の初日は順調な滑り出しを見せました。そもそもの取引量は少なかったものの、アメリカ株、国債、原油、金あらゆる資産が買われる展開になりました。

  • S&P500:0.84%上昇で歴代最高値を更新
  • 米国債:10年債利回り1.87%。
  • NY原油:0.2%上昇の小幅高
  • 金:0.3%高で、7営業日連続の上昇。

2019年後半にかけて株の上昇が続いたので、年が明けたら利益を確定させる売りが入るかとも心配したのですが、その必要なさそうです。

上昇の理由は、1月1日に中国人民銀行が預金準備率引き下げる景気の下支え策を発表したことが伝えられています。

小型株には資金が移っていない

最近の株高が一部の大型人気銘柄しか買われていない傾向は、2019年と変わっていないようです。

1月2日の市場でアップル、アルファベット(Googleの親会社)、ナイキは歴代最高値を更新していますが、小型株のラッセル2000指数は上昇どころか下落して終わりました。

小型株まで含めた市場全体にお金が行き渡っていないところを見ると、まだ本格的なリスクオンの流れになってないのかなと、どうしても考えてしまいます。

とはいえ、ラッセル2000も2019年後半に上昇を見せてきて、良い動きは見られているので、もうしばらく定期的に様子を見てみたいと思います。

次はISM製造業指数。予想では5ヶ月連続の景気悪化

2020年の初日の市場は全体的に好調でした。初日で大きな下落もなく、無事に乗り越えたことで市場の焦点は次に移っているようにも見えます。

次に注目が集まるのはISM製造業指数の発表です。製造業の購買担当者に「御社の景気いかがですか?」と聞いて回って集計した結果が、1月3日に発表されます。

製造業のISM指数は4ヶ月連続で、景気の悪化を意味する50を下回っているのですが、1月3日発表のISM製造業指数も49.0が予想されていて、アメリカ製造業は5ヶ月連続で景気が縮小すると見られています。

ISM製造業指数で悪い数字が発表された2019年10月では、発表直後に株式市場が大きく下落するなど、結果によっては株にも影響を与える指数です。

12月は世界的に製造業で楽観的な声が聞こえた月でもあるので、これから発表される12月分のISM指数は正直ほとんど心配していないですが、何事ももなく無事に通過できるかどうかだけはチェックしようと思います。


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