FOMC、利上げは早くても2022年3月開始で年3回の見通し

  • by
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

12月15日にこれからのアメリカの金融政策を決める会議(FOMC)がありました。

ほとんど市場の予想通りの内容だったと思います。

FRBが毎月買っている債券購入の規模縮小(テーパリング)はペースを加速して3月中旬で終了。2022年は3回の政策金利の引き上げ(利上げ)の見通しは事前に多くの投資家が考えていた通りのものでした。

想定していなかったような厳しい金融政策の変更は見られず、投資家は一安心したのか米国株は上昇したようです。

この記事のポイント

  • テーパリングは2022年3月完了予定。2022年3回の利上げが示唆された。
  • FOMCメンバーは2022年3回の利上げでインフレ率が大きく低下すると見ているが、個人的にはこれは楽観的に見える。
  • 2022年の利上げは3回ではすまないか、インフレ率の高止まりが起こる恐れがある。

利上げは早くても2022年3月開始で年3回の見通し

アメリカの過去の歴史を振りかえるとインフレを抑えるために金利が何度も引き上げられると、ほとんどの場合でその後に不況が訪れています。

その利上げが2022年から始まることを投資家は警戒しているわけですが、FOMC後のパウエル議長の発言を聞いていると、政策金利の引き上げはどんなに早くても22年3月からになりそうです。

パウエル議長の発言

  • 2022年3月にテーパリングは完了へ。
  • テーパリング完了前に利上げはしない。
  • テーパリング完了から利上げ開始までどの程度時間をあけるかは決めていない。
  • 利上げは急には進めない想定。

ただ、今回のFOMCの決定はほとんど投資家の想定の範囲内だったようです。

先日以下の記事でも書いたように、3月に利上げがあるだろうと予想している投資家は、FOMC前からそれなりにいました。

>>投資家の間で22年3月利上げ予想が広まった背景(12月10日記事)

市場の投資家の予想も見見てると、投資家の約44%は3月までの利上げ開始を予想しており、3月に利上げが起こっても不思議ではないと思っているようです。

FOMCメンバーは2022年に3回の利上げ見込んでいることも今回わかりましたが、この回数も市場の投資家が想定していた通りでした。

私も含めて投資家の中には「アメリカのインフレが深刻なので、想定よりも利上げは早い時期から回数も多く実施されるかもしれない」という不安があったと思いますが、今回FOMCでは悪いサプライズはなく安心感から株も買われました。

FOMCはインフレ見通しに感じる違和感


今回のFOMCでは2022年のインフレ率見通しが公開されたのですが、これを見るとFOMCのメンバーたちは2022年にはインフレ率が大幅に低下すると見ているようです。

ただ、政策金利の引き上げ見通しを見ても2022年にわずか3回しか予定されていないので、それほど大きなインフレ対策を実施するようには見えません。

「3回だけでもインフレを抑える効果が十分ある」と思っているのか、それとも「アメリカのインフレは2022年に自然と下がるから、利上げは3回すれば十分だ」と思っているかはわかりません。

私は次の記事で書いたように2022年もインフレ率は高い状態が続くと思っている上に、効果が出るまでに時間がかかる利上げをたった3回するだけで今のアメリカのインフレを抑えられるとは、あまり考えていません。

>>2022年もアメリカの物価の高止まりが続く理由。

それに2022年の3回の利上げでインフレ率を2.6%まで抑えられるなら、2023年と2024年にさらに合計7回も利上げをする必要はありません。FOMCの見通しにはどこかに何か間違いがあるように見えます。

恐らく2022年は3回の利上げでは済まずに回数が増えるか、利上げが不十分でインフレ率は高い値でとどまるかのどちらかが起こるはずです。

その場合には、次のような変化が起こることが考えられます。

  • 利上げペースが加速する場合:米国株、コモディティ、米短期国債が売られやすくなる。
  • インフレが高止まりする場合:値上げができる企業を中心に米国株、コモディティが買われる。

これを見る限り、コモディティは上昇も下落もおこりうるので2022年はなかなか投資しづらいです。

米国株を持つなら価格を引き上げやすい企業の株(これは詳しく調べないといけなさそうです)、もしくは国債の先物取引なども苦にならない投資家なら短期米国債が売られることに賭ける取引(短期米国債のショート)をするのが良いのかもしれません。

どちらもあまり簡単ではないので、シンプルに投資をするなら「さまざまな国の株」、「ゴールド」、「コモディティ」、「現金」に分散して何があっても何かしらは利益がでるように分散させるのが良さそうです。


本ブログからのお願い

この記事は、読者が自由に記事の金額が決められるPay What You Want方式をとっています。

「役にたった」「面白かった」など、何かしら価値を感じた場合は、YUTA'S INVESTMENT TICKETをクリックして、価値に見合った金額をお支払い下さい(※金額は自由に変更できます)。

価値がないと思った場合には、お支払いは不要です。同じ記事を読み返して、新しい気づきがあった場合には、1人で何回クリックしても問題ありません。