第3四半期の米GDPをわずか+1.3%と予想するアトランタ連銀【GDPNow】

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アメリカでは個人消費の伸びが止まっており、2021年第3四半期(7月〜9月期)にGDP成長率が急減速するだろうという話を先日以下の記事でしました。

>>これからのアメリカのGDP成長率、急速に鈍化する気配。

具体的にどの程度まで成長率が下がるかを、アトランタ連銀が今まで明らかになった経済指標を使いながら(GDPNow)というページで予想値を公開しているのですが、恐らく多くの人の予想よりもかなり低い値がはじき出されています。

この1か月で経済指標が発表される度にGDPNowの予想値が下方修正されて、ついには2021年第3四半期のGDP成長率は前期比(年率)で+1.3%にまで落ち込んでいます。

この記事のポイント

  • 第3四半期の米GDP成長率予想がこの1ヶ月で急減速している。
  • 多くの専門家の予想では2021年のアメリカのGDP成長率は年間で5%台後半を予想しているが、このままでは達成困難。
  • 2022年に予想されている金融緩和の正常化のスケジュールに変更が生じる可能性もある。

2021年第3四半期のGDP予想が急低下


冒頭でお話したようにアトランタ連銀のGDPNowのGDP予想値が大きく下がっています。

1か月前の予想値では、第3四半期は3.7%を予想していたのですが、今ではわずか+1.3%となっています。

GDPNowによる2021年第3四半期のGDP成長率予想

GDPNowは経済指標が発表される度に、そのデータを反映して予測の精度を上げていくようになっているので、今後の消費者物価などの重要な指標の発表後に予想値が上昇修正される可能性もあります。

しかし、このまま+1.3%成長となってしまうと、アメリカの経済の成長は急減速することになります。

FOMCが予想する2021年GDP予想の達成は困難


先月9月末に開かれたアメリカの金融政策を決める会議(FOMC)では、2021年にアメリカのGDPは+5.9%成長するという予想を発表していました。

しかし、もしも、本当に第3四半期のGDP成長率が+1.3%になってしまうなら、2021年のGDP成長率はFOMCの予想をほぼ確実に下回ることになります。

手元で少し計算してみたのですが、第3四半期が+1.3%にまで落ち込んだ場合、FOMCの予想通りの2021年成長率になるためには、第4四半期に前期比年率+9.5%の成長が必要です。

これは非現実的ではありません。

2022年の政策金利引上げスケジュールは変わる可能性


GDP成長率が予想を大きく下回るなら、2022年に予定されている政策金利の引上げ(利上げ)のスケジュールは変更になるかも知れません。

ゴールドマン・サックスは利上げは後ろ倒しになって、利上げは2022年は行われないと言っています。

>>FOMCは来年利上げせず、成長減速で-ゴールドマンのハッチウス氏(ブルームバーグ)

しかし、私は後ろ倒しになる可能性も、前倒しになる可能性も両方あると思っています。

  • インフレ率が高くて実質GDPを押し下げていることをFOMCが問題視するなら、利上げ予定は前倒しされて、インフレを鎮める。
  • インフレ率ではなく消費が弱いくてGDPが伸びていないことをFOMCが問題視するなら、利上げ予定は後ろ倒しされて、景気回復を待つ。

市場もFRBも2022年9月に政策金利が上がると予想していますが、そのシナリオが少し揺らぐかも知れません。


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