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米国株の割高を警告する指標。バフェット指数は過去50年で最高。

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最近、米国株が絶好調です。

しかも、FRB議長やら、有名な投資家やら、さまざまな投資銀行のエコノミストまで、私よりも頭良くて、経済も熟知している専門家の人たちは、こぞって米国株がこれからますます株価を上げると言っています。

ただ、投資家は市場全体が強気になっている時ほど、慎重に動く必要があります。この記事のポイントはこちらです。

  • 「市場が強気な時ほど、警戒せよ」というバフェットの格言の紹介
  • 幾つかの指標が既に、株価が割高だと言っている。米国株市場の好材料が多いとしても、急な上昇ペースを和らげるための株価調整が近くある気がしている。

強気な相場で恐れよと忠告するバフェットの格言

投資の神と言われるバフェットが語った中に、堅調な相場の中で警戒心を忘れないように促す言葉があります。

Be fearful when others are greedy and greedy only when others are fearful.

「他の人が欲深くなっているときは恐れ、他の人が恐れている時だけ強欲になりなさい。(ウォーレン・バフェット)」

多くの米国株を買っている多くの投資家は、米国株にかなり楽観的になっていますが、こういうときほど「株価下落が来るのでは」と恐れる必要があると思っています。「多くの投資家が強気」=「既に株が割高」になっている可能性があるからです。

私も投資をしてから、そこそこ相場にいる年数が長くなりましたが、こんなに専門家の多くが米国株が上昇すると言っている局面は記憶にありません。

市場全体が強気になっている時には、いつも誰かしら「今は株価のピークだ。これから下落する」という風変わりな説を唱えるおじさん投資家が登場して、「あの人は一体何を言っているんだ。」という周りの多くの人から、批判が起こるものなのです。

そのおじさん投資家が今は見当たりません。市場はかなり強気な気配で満ちていると思っています。

米国株の割高を警告する指標達

また、いくつかの指標は今の株価は割高だと言っているので、近々1回くらい株価の調整があってもおかしくないと思っています。

非常に強欲を示すFear and Greed指数

市場が強気になっているか、弱気になっているかを示す指標にFear and Greedというものがあります。

この指標は、一番強気を示す「非常に強欲」になっているときは売りのサイン。反対に「非常に不安」になっているときが買いのサインなのですが、2019年11月に入ってから、「非常に強欲」を維持したままです。

出典:『Fear & Greed Index

株価の割高を示すバフェット指数

よくバフェットが株価の割高・割安を判断するのに使うと言われている指標の一つにバフェット指数というものがあります。

 バフェット指数 = 株式時価総額 ÷ 名目GDP × 100

一般的にはバフェット指数は100を超えると株が割高と言われます。1970年以降では、最高でもITバブル時の2000年で140.5だったのですが、その最高値を2019年11月に更新しています。

出典:『Market Cap to GDP(バフェット指数)

これらを見る限り、11-12月に米中貿易戦争やイギリスの総選挙など、大きな政治イベントの動きがある前後で、1回くらい株価の調整が来てもおかしくなさそうです。

バフェット指標が語るもの

バフェット指数の高止まりが物語っているのは、「暴落が近い」という意味よりも「GDPの経済成長に対して、株価の上昇が早すぎる」というメッセージだと思っています。なので、ここらで一旦株価が調整すれば、また成長の余地が復活する気がしています。

私はアメリカの景気後退はどんなに早くても2020年後半から2020年末だと思っているので、まだ株価は上がると思っているものの、最近の株価上昇ペースは早すぎると感じています。

参考記事:2020年夏に米景気後退か。ニューヨーク連銀の予測モデルが警告。


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