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急上昇したアメリカの物価は、今後同じペースで急低下する。

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2023年に限ってはアメリカのインフレは一旦収まるという話を、最近このブログでは頻繁に書いています。

2023年後半にアメリカの消費者物価は大きく低下する

どのくらいのペースで物価が落ちていくかというと、現時点で前年比7.1%の消費者物価は2023年6月までに恐らく5%前半になり、もしかすると2023年末には2%台になるかも知れないと思っています。

この記事のポイント

  • 1970年代のアメリカの高インフレ期では、物価がピークを超えた後には物価上昇と同じペースで物価の下落が起こった。
  • 今回のアメリカの物価は既に2022年6月にピークをつけている。2023年後半以降に上昇時のような急なペースでの物価の低下がはじまる。
  • 2023年後半に急速なインフレ率の低下が見られるなら、2023年後半に利下げがある。

アメリカのインフレの上昇と低下ペースについて

2023年にアメリカの消費者物価がどういうペースで下落していくかを知るために、過去のアメリカのインフレの収束の仕方を調べてみます。

1970年代のアメリカでは3度のインフレに苦しいんでいるので、今回参考にするデータはこちらの3回分を使っていきたいと思います。

この3回の消費者物価の山ですが、左右対称でかなりきれいになっている事に気が付きます。試しに、以下の図のように消費者物価がピークをつけた前後の経過月数を横軸にグラフをまとめ直してみると、3回ともきれいに左右対称な物価の上昇と下落を経験していることがわかります。

つまり、物価の上昇スピードと下落スピードはほとんど同じペースで起こるようです。

そして、今回の2020年から見られたアメリカの物価上昇のデータを追加してみると、今回も左右対称になっていることがわかります。

どうも、今回のアメリカのインフレも物価上昇と同じペースで下落が始まっているように見えます。

2023年の消費者物価を占う

物価が上昇と同じペースで物価が下落していくと仮定するなら、今後の2023年のアメリカの消費者物価の動きを占うことが出来ます。

仮定がシンプルすぎるので話半分に聞いていほしいのですが、2023年6月には消費者物価は前年比5.3%まで下がり、そして2023年12月にはなんと前年比1.3%にまで低下するという結果になりました。

さすがに1%台の消費者物価は可能性が低いとは思いますが、前年比2%台はあり得る数字なのかも知れません。

別の記事では「住居費」の落ち込みペースから2023年後半に消費者物価が急減速すると書きましたが、今回は別の切り口からも2023年後半に物価が急減速するという結果が得られました。

現時点で市場は2023年にFRBに政策金利の引き下げ(利下げ)があると見ていますが、私もインフレの急速な収束が2023年に見られて2023年後半には利下げが起こると思っています。

そしていざ利下げが始まると、(消費者物価は勢いよく下がっているはずなので)利下げ開始以降は毎回のようにFOMCごとに政策金利を下げることになると思います。


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