ドイツの著名な研究所2つが、2019年3Qでのドイツ景気後退入りを予測。

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ドイツで有名な経済研究所の中の2つが、2019年2四半期に続き、第3四半期もドイツは前期比でGDPマイナス成長に陥ると見ています。

これは、困ったことです。

2期連続で前期比マイナス成長になると、景気後退と呼ばれます。つまり、2つの研究所は第3四半期にドイツは景気後退すると見ているようです。

IFO経済研究所 キール世界経済研究所
19年3Q予測 前期比0.1%減 前期比0.3%減
19年通年予測 0.6%から0.5%に引き下げ 0.6%から0.4%に引き下げ
20年通年予測 1.7%から1.2%に引き下げ 1.6%から1.0%に引き下げ

ドイツは貿易問題から製造業の不振が鮮明になっていますが、IFOによると製造業の弱さは物流やサービスなど他の業種にも波及しているといいます。いやな傾向です。

しかし、9月も中旬まで来て「第3四半期(6-9月期)はマイナス成長」って、もはやほとんど予測ではないですよね。

かなりの高確率でドイツはマイナス成長、景気後退入りしそうです。

ドイツは早くも経済対策を用意

おそらくドイツは先進国で一番乗りに景気後退入りを果たしそうですが、ただし、その場合でも景気低迷が大規模になる前に食い止められるだろうと楽観的な考えもあるようです。

ドイツ政府は景気後退した場合に、大規模な景気刺激策を打つ用意があると宣言しているからです。

独首相、財政均衡を堅持 財務相は危機時に「巨額資金」注入容認(ロイター)

ショルツ財務相の発言によれば、数十億ユーロの景気刺激策を打てる余裕があると言います。

経済対策の資金でどれだけ、てこの原理のように経済を動かせるか

ただし、実際にこの数十億ユーロで景気を止められるかは、まだまだわかりません。GDPの大きなドイツは数十億ユーロでは、微々たるGDPの増分しか得られず、この数十億ユーロを使って大きな経済の歯車をどう動かすかが重要になるからです。

ばらまくだけでは効果がないのは、今の20代以上の日本人なら感覚的に分かっています。かつて、私も子供時代に地域振興券なるものが配られた記憶がありますが、それが経済の波及効果をほとんど産まなかったと言われています。

直近で用意可能なドイツの経済対策の規模は数十億ユーロと言われていますが、GDPで換算するとこの規模でも大した額ではありません。

ドイツは2017年でGDPが3.3兆ユーロだったので、簡単のため経済対策の規模を33億ユーロと仮定すると、GDP比で0.1%分です。

現時点で経済対策で伝え効くのは、温暖化ガス排出削減に向け積極的な経済支援を行うとありますが、これがどれだけ波及効果を生むかは私には理解が追いついていません。

大規模な経済対策とはいえ、虎の子の資金です。どんな用途が正解なのかは、やってみないとわからないこともありますが、てこの原理のようにして、限られた資金で経済を動かさないと、ドイツ経済復興が見えてこないのは確かです。