米国株投資家のはずなのに、今の米国株を積極的に買う気にならない心理。

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実際に誰かに聞かれたわけではないのですが、私がこのブログの読者なら恐らく抱くだろう疑問があります。

「最近の記事書いているように、まだ1年程度は米国株に投資していて問題ないと思っているなら、どうして米国株の保有比率はたった25%で低いままなのですか」というものです。

理詰めで考えると『まだ投資できる』という結論が出るのですが、どうして米国株への投資を積極的にしないかをこの記事で書いてみます。

この記事のポイント

  • 米国株は米国債に比べたらまだ割高ではないことは理解している。しかし、それでも過去10年の米国株に比べると高い。
  • また今後1-2年かけて米国債が売られたら(金利が上昇したら)、米国株が米国債との比較ても割高になってしまう恐れがある。

米国株投資家のはずなのに、あまり米国株を買っていない


私は2013年から2019年夏まではほとんど米国株を中心に投資してきたのですが、この記事を書いている2021年3月時点で資産に占める米国株の割合は25%まで落ちています。

米国株の比率が落ちている大きな理由に、保有していたビットコインの価格が上昇してしまったことがあります。

ただ、ビットコインを2021年のどこかで現金化したとして、その後に米国株に積極的に投資するかと聞かれると、今は米国株に投資したい気持ちはそれほど湧きません。

以下の記事で書いたように、理詰めで考えると米国株はまだ1年程度は上昇の余地があることはわかっています。

それに2021年からアメリカは世界の先進国のどこよりも早く強く景気が回復すると見られているので、セオリー通りに動くならこれから「回復期」と「好景気」で一番リターンの良い株に投資するのが得策のはずです。

「それなのにどうして、こんなにも米国株に気が乗らないのだろう」と自分でも考えていたのですが、やはりどうしても米国株が割高に見えることが気になっているのだと気づきます。

国債に比べたら割安とは言え、やはり高い印象が拭えない米国株

以下の記事では、米国株の割高度を測るための数字をいくつか紹介しました。

その中でもずっと何年も気になっているのは、こちらのグラフです。

Factsetによる10年間のSP500予想PER

このグラフ(S&P500の予想PER)は上に行くほど米国株が割高であることを示しますが、過去10年に比べて今はかなり割高です。

今の予想PERは22ですが、仮に過去10年平均の予想PER15まで下がった場合には、株価は約32%下落する計算になります。

「過去の米国株と比べて割高で、30%くらい下落しても不思議ではない」と考える頭がどこかに常にあるので、あまり米国株には積極的になれません。

米国株はすぐに下落するわけではない


もちろん、米国株はすぐに下落すると考えているわけではありません。

2020年時点で予想PERは既にかなり割高でしたが、金融緩和の影響で国債は米国株以上に割高になったので、投資資金が株に流れてこの1年間は株価が上昇しました。

2021年3月現在であと1年程度は国債よりも株が有利な状況が続きそうだというのは、以下の記事で話ししたとおりです。

ここまでのポイントまとめると、今までは以下のように、国債という大きな比較対象があったために米国株は上昇する余地がありました。

今までの米国株の割高度合い

  • 過去10年間と比較すると、今の米国株は割高(絶対的に割高
  • それでも米国債に比べたら、まだ割安(相対的には割安)

ただし、今後1年から2年かけて国債が売られ続けた場合(長期金利が上昇し続けた場合)には、いよいよ米国株はどこから見ても割高になってしまいます。

懸念しているシナリオ

  • 過去10年間と比較すると、今の米国株は割高(絶対的に割高
  • 米国債に比べても、割高(相対的にも割高

こうなると米国株はより下落しやすくなってしまうので、まだ米国株が上昇する余地がある今後1-2年の間に積極的に投資をすることよりも、高値で売れるうちにどのタイミングで売却を進めて現金比率を上げるかを考えていまいます。

懸念しているような米国株の割高な展開にはならずに、今後の数年で企業利益が改善して割高が解消されるバラ色の展開も考えられなくないですが、この記事でかいた悲観的なストーリーは起こっても良いように常に頭のどこかで考えています。


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