米国株と金に流れ込む資金から考える、今後の投資。

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米国株は3月23日で底を打ってから、好調をキープしています。

米国株のS&P500指数は3月23日に底を打ってから、すでに33%も上昇しました。資金が株式市場に流れているのを感じます。

株だけではなく、他の資産クラス(債権や商品など)の価格の変化を見てみると、気づくことがあります。

3月後半からの米国株・ゴールド・米国債の価格の動きを見てみると、米国株とゴールドには資金が流れ込んで価格が上昇し、米国債は横ばいが続いてるのです。

FRBと米政府は2020年になってから、新型コロナウイルス対策で大量に市場や人々のお財布にお金を注入してきましたが、その結果として資金は、米国株と金の市場に流れたようです。

この記事のポイント

  • 20年3月後半から米国株とゴールドは上昇を続けている。明らかに、資金がこの2つの市場に流れている。
  • 一方で、同じ時期の米長期国債の価格はほとんど上昇せず横ばいをキープ。FRBが大量に買い支えた上での横ばいなので、投資家の資金は米国債から逃げて米国株やゴールドに向かっている。
  • 株やゴールドは割高感があるので、今後大きく下落する局面があるかも知れない。
  • しかし、FRBと米政府は米国の景気が回復するまで刺激策を継続すると見られるので、最終的には景気低迷の脱出とともに株と金の価格は力強く上昇すると予想している。

米国株とゴールドに流れる資金


2020年は新型コロナウイルスの影響を受けて世界は大きな変化を迎えていますが、資産クラス(米国株・米国債・ゴールド)の価格の変化を見ても、流行後の3月後半からある傾向が見て取れます。

米国株と金の価格が上昇しているのです。

上のグラフを見る限り、3月後半以降に米国債は横ばいですが、ゴールドと米国株は上昇しています。

投資家の資金は米国債からは逃げている


「米国債は横ばい」と言いましたが、中央銀行のFRBが大量に国債を買い支えて横ばいをキープしている状態なので、市場の投資家の資金は国債から逃げていると言えます。

ゴールドマン・サックスの予想では、2020年に3兆ドルは確実とされている米国債の新規発行のうち、その大半の2兆ドルはFRBが買い支えると見られています。

こうした大きな力が働いてるのに米国債の価格が横ばいと言うことは、投資家の資金は米国債から大量に逃げて、米国株やゴールドなどに向かっているものと考えられます。

ちなみに米国債が売られている理由は、おそらく米国が大規模な景気刺激策の資金を集めるために大量の国債を発行しいるためです。国債発行額が大きくなると、今後国債の価格が下落しやすくなると考えて、投資家は国債から資金を引き上げているようです。

実際、私も3月に保有していた米国債を全て売却しています。

>>【参考記事】米国債を売ろうと考えています。米政府、1兆ドル超えの経済対策検討を受けて。

割高に見える米国株とゴールド


米国株とゴールドに資金が流れる傾向に乗っかる投資をするなら、シンプルに米国株とゴールドに投資をしておけば良さそうです。

しかし、問題は現時点の米国株もゴールドもやや割高に見えることです。ゴールドは7年ぶりの高値の水準にあり、米国株に関しては歴史的に急激な景気の悪化を経験しながら上昇を続けています。

特に米国株は、景気が悪化するのに株価だけ上昇をいつまでも続けることは出来ないはずだという考えから、2020年後半に20年の3月の底値を今後下回るような下落はあると主張する投資家が多くいます。

最近のトレンドに乗るなら米国株とゴールドを保有してゆっくりと数年構えておけば良さそうだったのですが、3月後半からの価格上昇が激しくやや割高にも見えるため、今後は大きく下落するリスクもありそうだというのが、今の状況のようです。

一時的な下落のリスクはあるが今後も米国株とゴールドに資金が流れる


しかし、数ヶ月ではなく1-2年先の目線で世の中の流れを見たときに、おそらくアメリカの景気が本格的に回復に向かうまでFRBと米政府が強力に景気刺激策をするのかほぼ確実だと思われます。

実際に、FRBのパウエル議長は米国の景気が回復の兆しが見えるまで、FRBと米政府があらゆる政策を検討するべきだと発言しています。

米国株とゴールドはたしかに一時的な下落が数ヶ月以内にあるかも知れませんが、景気が回復するまで続く景気刺激策のおかげで世の中にお金が溢れて、米国株とゴールドに資産に資金が流れる構造は変わらなそうです。

なので、私は米国株とゴールドに引き続き注目して投資をするつもりです。

また、大量の金余りで株と金の価格が上昇している上に、さらにアメリカ経済の本格回復が見られたら、しだいにインフレ率も少しずつ上昇するはずです、このインフレ率の上昇が行き過ぎなければ、米国株はさらに力強い上昇をするかもしれません。

ジェレミー・シーゲル教授は、2-3年以内に4-5%程度の緩やかなインフレが発生し、この程度のインフレで収まるなら株価はさらに上昇すると見ているようです。

>>Professor Siegel On The Markets(外部サイト)

問題は行き過ぎたインフレを抑えるために金利を引き上げて対処すれば、米国株が下落することです。

実際に、こうした行き過ぎたインフレの事態をクリスピン・オデイ氏などが警戒しています。

>>オデイ氏、各国政府は個人による金保有を違法化も-インフレ高進なら(ブルームバーグ)

今後の投資の方針


最後に、この記事で触れた世の中の資金の動きのトレンド、そのリスクに対処する方法をして、私が現在取っているものを箇条書きにしておきます。

  • 今の時点から米国株を保有しておく。一時的で大きな下落もあるかも知れないので、その下落時に買う分の資金もわずかに残しておく。
  • 今の時点から金を少量保有しておく。数年後にインフレ率が4-5%の収まらずに急激に上昇した場合に備える。
  • 投資家の資金が流出する傾向が見られる米国債権には投資しない。

今後数カ月間以内に米国株に大きな下落があるかも知れませんが、もし起こった場合は痛みを我慢して残しておいた投資資金で追加投資する方針です。

いずれ株価やゴールドの価格が上昇して、この投資が報われることを願っています。


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