米国株とゴールド、どちらへの投資が有利な時代なのかを考える。

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米国株の動きを見るためにS&P500のグラフをチェックしてる人も多いと思います。

ただし、ここでは少し変わったS&P500のグラフを見ていこうと思います。それはS&P500をゴールドの価格で割ったグラフです。

通常のS&P500では通貨安が進んでいる時(ドルの価値が薄まっている時)にも株価が上昇しているように見えてしまいますが、そんなときは同じ理由で上昇しているゴールドの価格で割ってあげることで、S&P500から通貨安の影響を取り除くことが出来ます。

この記事では2021年2月末時点までのS&P500÷ゴールドの超長期グラフを見ていき、そこから分かることを書いていきます。

S&P500÷ゴールドのグラフから分かること

  • 米国株をゴールドで割った値は、30年から40年のサイクルで動いている。
  • 株が有利な時代の20-30年、ゴールド有利な時代の10年を交互に繰り返している。
  • 2021年3月時点は株有利な時代が続いているようにも見えるし、2018年をピークにゴールド有利に切り替わったようにも見える。今後の数ヶ月はまだ要観察の状態。

30-40年のサイクルで動く


S&P500をゴールドの価格で割った長期のグラフがこちらです。

S&P500÷ゴールドの長期グラフ

このグラフを見てまず気づくのは、30年から40年周期で株価が動いていることです。そして、そのサイクルがピークに達すると90%近い下落をしていることもわかります。

10年の下落と20-30年の上昇を繰り返すS&P500÷ゴールド


歴史に詳しい人は、米国株の史上最大の下落は1929年頃からはじまった世界恐慌で90%以上も株価が落ち込んだと覚えている人もいると思います。

ただし、上のS&P500÷ゴールドのグラフを見ると、世界恐慌と同じような下落は「ニクソンショックが起こった1970年代」と、「ITバブル崩壊とリーマンショックの2つの不況を経験した2000年代」でも起こっていたようです。

普通のS&P500のグラフなら1970年代も2000年代も株価は9割も下落していないのですが、これは恐らく通貨安の影響でS&P500の下落幅が小さく見えていたのでしょう。

通貨安の影響を取り除いてあげると、1970年代も2000年代も、1929年の世界恐慌のような下落を経験していたことがわかります。

(※ちなみに1929年のドルはゴールドと交換比率が一定だったため、S&P500もS&P500÷ゴールドも同じく9割下落しています)

ゴールドの投資の価値が出るのは、サイクルのピーク直後から10年間


このグラフを見ていると、長期投資でいつゴールドに投資したら良いか、いつ株をメインに投資したら良いかが見えてきます。

S&P500÷ゴールドのグラフは右肩上がりなら、株への投資が有利な時代。右肩下がりなら、ゴールドへの投資が有利な時代を意味します。

投資家の中には「超長期的には株よりもゴールドのほうがずっとリターンが高いから、ゴールドに投資してもしょうがない」と考えている人もいると思います。

たしかに、超長期的には株はゴールドのリターンを大きく上回るのは事実です。

しかし、たとえば2000年から2011年にかけてのゴールドが有利だった10年間だけを切り取ってみて見ると、S&P500を長期で保有しているよりもゴールドのほうがずっと大きなリターンが得られました。

もちろん「50年や100年を超える超長期的な時間の中でのわずか10年を切り取れば、ゴールドが有利な時期もある」と言ってるだけにすぎませんが、多くの投資家個人にとっては10年は無視できない長さです。

私の考えでは、ゴールドのほうが株よりもリターンが出せる時代に入ったと最初の数年以内に気づけたなら、その時は株を控えめにしてゴールドの保有比率を引き上げた投資をしても良いと思っています。

2021年の現在地と今後の行方


さて、ここからが問題なのですが、2021年3月はそろそろ株が有利な時代が終わってゴールド有利の時代に切り替わるのでしょうか。

2018年9月にピークをつけてゴールド優位な時代に変わったかと思いきや、2020年夏からは株が力強く伸びていて、今後どちらに転んでもおかしくないような形になっています。

どちらかと言えば、まだ株有利の時代が続いている可能性のほうが高いかなと思っています。

1940年代からはじまった株高の時代は30年続き、1980年代からの株高は20年続いていましたが、今回はまだ10年です。あまり自信はないですが、まだ株をメインに投資できる時期なのではないかと思っています。

ただし、多くの有名投資家はゴールドを少量でも持つことを推奨していることから、今後数年でいつ転換点が来てもおかしくない状況です。

警戒心をもってこれからも観察していきたいと思っています。


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