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上場から株価が下がり続けるUberとLyft。買い場はまだまだ数年先。

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今年上場を果たした中で、一番の華だったはずのタクシー配車サービス企業のLyftとUberの株価が冴えません。

9月3日の市場ではLyftが-7.25%、Uberが-5.74%の下落をして、ともに上場来安値を更新しました。

売られた理由は収益化の見通し

上場来安値を付けた2019年9月3日は、ただでさえ米中貿易戦争の関税第4弾が発動されてから初めての営業日で、市場全体が低調だったのですが、LyftとUberは収益化の見通しがたっていないことを懸念材料に株が売られたと言います。

Lyftの2019年第2四半期で6.4億ドルの損失を計上していますが、これは前年の1.8億ドルの損失から大きく拡大しています。また、UberはLyftよりも一桁大きい52.4億ドルの損失を出していて、ともに赤字経営を続けています。

LyftとUberの収益化への望みは自動運転

ただ、私はUberとLyftを前向きに見ています。自動運転が実現する未来は、ほぼ確実に来ます。そうなったときに、LyftやUberがコストとして払っているタクシー運転手への賃金は劇的に下がり、一気に収益化の問題が解決するからです。

詳細はこちら:Lyft2019年2Q決算、ガイダンス引き上げで株価上昇。

ただ、買うのは今のタイミングではないと思っています。Lyftは買いたいなと思っていますが、早くても3年は待ってもいいかなと思い始めています。自動運転の普及にはまだまだ時間がかかるからです。

自動運転の普及は早くても5年、調査会社の予想では10年以上かかる

Lyftの収益化はおそらく、自動運転タクシーの普及で急速に改善されますが、調査会社ガートナー先進技術のレポートによれば、アメリカで自動運転が本格的に普及するまでには10年以上かかる言われています。

自動運転の技術的には既にGoogle Waymo、GM Cruseなどをはじめとする何社かはレベル4*で実用できるほど成熟していますが、法律の整備が間に合っていないために、この技術を世の中に展開することが出来ない状況にあります。

*レベル4の自動運転とは、大雪などの特定の条件下では人が代わりに運転する自動運転です。

この法律の整備は5年では終わらないほど時間がかかると見られているため、自動運転の普及を見越してUberやLyftに投資をするには、2019年時点ではまだ早すぎます。

詳細はこちら:自動運転を阻む規制の壁〜ガートナー先進技術ハイプ曲線2019を読む。

私はLyftとUberの中でも、Lyftの投資を狙っています。しかし、その投資タイミングは今ではないです。

数年先の未来を信じて待つ期間は、想像以上に長い

数年先を見越しての投資は、想像以上に長いです。

かつて私は、2015年から期待の新薬の開発が最終段階に入ったときいて、ノボ・ノルディスクという製薬会社に追加投資をしたことがあります。2019年9月にようやく販売許可の承認が下りるかという段階に入りましたが、この間の4年間ノボの成長が鈍化しながらもずっと保有するのは想像以上に長かったです。

待望の新薬は2019年9月にも承認判断。転換点を迎えつつあるノボノルディスク。

LyftとUberの未来は明るいですが、明るい未来に到達するにはまだ時間がかかります。ノボの新薬販売待ちの経験を生かして、タクシー配車会社への投資は、まだ行わない予定です。数年後買おうと思ったタイミングまでに株価が下がってくれるなら、それはそれで好都合です。


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