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米求人数、雇用はゆっくり弱まっても景気後退の気配はまだない

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昨日は11月のアメリカの求人件数(JOLTS)の発表がありました。

インフレ鈍化のためには、求人件数のような雇用に関するデータは弱めに出てくれるとありがたいのですが、今回はわずかに弱いデータが出ていたのでまずます良かったと思います。

  • 11月の求人件数は予想をわずかに下回って、雇用が引き続きゆっくりと弱まっている様子が見られた。
  • 求人率はコロナ前を上回って高い状態が続いてるが、採用率と離職率はコロナ前を下回る水準にまで下がった。この傾向が続くなら、インフレ鈍化は続きそう。
  • しかし、雇用は弱まっても景気後退の気配はまだない。

予想をわずかに下回った11月の求人件数

求人件数の発表はかなり遅く今頃11月のデータが発表されたのですが、結果は雇用が引き続きゆっくりと鈍化していることが示されました。

  • 予想:882万人
  • 結果:879万人

インフレ鈍化には悪くない結果になったと思います。求人件数が伸びてしまうと、「人手不足→賃金増加→インフレ長期化」となりかねないですが、そのような不安は今は見られません。

下のグラフで、近年のアメリカの求人率の推移を見ると11月は前月から変化はなかったものの、全体としてはゆっくりとした低下傾向がみられます。

離職も採用もコロナ前の水準を割り込む

また、今回発表されたデータを眺めていると、ずいぶんとアメリカの労働市場は動きが鈍くなってきていることがわかります。

アメリカの労働者の離職率は、ついにコロナ前の水準を割り込み始めました。

要するに、今は積極的に転職をして年収アップを狙う時期ではなくなったと言えそうです。労働者も今の職場で守りに入っている様子が見られます。

人材の流動性が低下しているので採用もなかなか伸びず、採用率を見てもコロナ前の水準を下回るようになっています。

雇用は弱まっても景気後退の気配はまだない

とりあえず、最新の求人率でも雇用環境のゆっくりとした低下傾向が続いていることが確認できました。

最後に付け加えると、今のところ雇用が弱まっているからと言って景気後退が近づいている気配はまだありません。

企業が解雇をしている率を調べてみると、かなりの低水準のままです(下図)。

この数字は上がってくる気配がないので、景気後退は差し迫っていないのでしょう。

加えて、先にデータが発表されているIndeedの求人数などを見ると、雇用が弱まるペースが鈍化しているようにも見えるので、実は景気後退にはまだまだかなり時間がかかるかもしれないという見方もできそうです。


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