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アメリカの景気先行指数は16ヶ月連続でマイナスを記録

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さて、今週は7月分のアメリカの経済指標を反映した景気先行指標が発表されたので、見ていきます。

先に結果を言ってしまうと、それほど良くなかったです。一時期よりは良くなりましたが、まだマイナス圏に沈んでいます。

今のアメリカはさすがに景気が良いことは認めますが、こうした先行指標のマイナスが長く続いていることを考えるとアメリカの景気はこれから悪くなるのだろうと思います。

この記事のポイント

  • 7月のアメリカ景気先行指標は、16ヶ月連続でマイナスに沈んだ。
  • 景気先行指標のマイナスは、今後のアメリカの景気が良くないことを示している。
  • 景気先行指標発表元のカンファレンスボードは短く浅い景気後退が23年第4四半期から24年第1四半期に訪れるとコメントした。

景気先行指数は16ヶ月連続でマイナス

カンファレンスボードは毎月発表されるさまざまな経済指標を使って、今後のアメリカの景気を占う景気先行指数を発表しています。

>>景気先行指標(カンファレンスボード)

今月も7月分の経済指標を元に景気先行指数が発表されましたが、予想通りあまり良くない数字が出ました。

  • 予想:前月比-0.4%
  • 結果:前月比-0.4%

結果はマイナスになっていると今後のアメリカの景気の見通しが良くないことを示します。今月もマイナスでこれで16ヶ月連続でマイナスが続きました。

上のグラフをみるとわかるように、たしかに一時期よりはマイナス幅が減少していますが、それでもこれだけのマイナスが続いてアメリカの景気悪化がやってこない可能性が低い気がします。

過去のアメリカを見ると、この景気先行指数が悪化した後にリセッション(景気後退)がやってきている実績があるからです。

上のグラフを見ると、既に景気先行指数(青線)は大きく悪化していることから、アメリカで大なり小なり景気後退が起こるのだろうと思います。

2023年第4四半期から2024年第1四半期の浅い景気後退

景気先行指数の発表元のカンファレンスボードは、今回の結果を受けて2023年第4四半期から2024年第1四半期にアメリカはリセッションに陥るとコメントしています。

景気先行指数は、これから数ヶ月で経済が減速して穏やかに下降する可能性が高いことを示し続けている。現在、カンファレンスボードは2023年第4四半期から2024年第1四半期にかけて、短く浅いリセッションが起こることを予測している。

ずっとカンファレンスボードの予想を追いかけている人は、「去年の今頃も2022年第4四半期にリセッションに陥るって言っていたじゃないか」とつっこみたくなるところだと思います。

しかし、ずっと景気先行指数がマイナスを続けていることを考えると、このまま何もないままアメリカ経済が再び拡大路線に戻るとも思えません。

時期の予想は難しいですが、やはりいずれアメリカにリセッションが来るのだろうと思います。


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