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マスターカード好決算、不確実性増しても2024年目標は下方修正せず【22年1-3月期決算】

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昨日のビザの決算に続き、少し前に発表されたマスターカードの決算を見ていきます。

この業界はビザもマスターカードもほとんど違いのないサービスを提供しているので、基本的にビザとマスターカードで決算が大きく異なることはありません。

マスターカードも1-3月期は業績好調だったようです。

この記事のポイント

  • マスターカードの2022年1-3月期は売上も一株利益もともに予想を超えて好調な業績だった。
  • ロシアとウクライナの戦争によって売上成長率はわずかに鈍化しているが、2024年の業績目標を下方修正をする必要は今は感じていないとの発言あり。
  • マスターカードは良い銘柄だが、これから世界の景気が減速するならまだこの銘柄は買いではない。

好調だった1-3月のマスターカード


マスターカードの2022年1-3月期の業績はかなり良かったと思います。

特に一株利益は、アナリストの予想を余裕を持って超えた印象がありました。

  • 一株利益:$2.76(予想$2.16)
  • 売上:$5.2B(予想$4.9B)

売上の前年比+24%は立派で、一株利益も大きく伸ばすことができたようです。

ビザと同じように、この1-3月期の成長率としてはGAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)などの成長率を超える成長率を記録しています。

単位B:10億ドル 22Q1 前年比
売上 $5.2B +24%
営業利益 $3.0B +36%
一株利益 $2.76 +59%

ただ、1-3月期は前年の業績は低かったために高い成長率を記録しやすい時期でもありました。次の4-6月期決算では今回よりも成長率は低下する可能性は高いです。

営業利益についても同様で、今回の1-3月期決算までは高い成長率が続きますが、次回以降にどうなるのかが試されると思われます。

国際間決済の回復

今回も順調な業績の背景には国際間決済の順調な回復が見られました。

以下はマスターカードの決算発表資料のスライドですが、国際間決済は力強く回復を続けていてその勢いは強まっています。4月には前年比で+60%の成長率を記録していて、コロナ前の2019年と比較しても大きく回復しています。

ロシア侵攻でも2024年目標は変わらず


この1-3月期の途中には、ロシアがウクライナに侵攻する出来事がありました。

マスターカードもロシアの事業を一時停止するなどの対応をとって業績の逆風にはなっていますが、2024年の以下の目標についてはまだ下方修正の必要はないとしています。

この2024年目標についてマスターカードのCFOは、決算発表で次のように発言しています。

明らかに、ロシアとウクライナに関連する収益の減少は、目標を達成するための逆風になります。この状況が続くなら、売上成長率にして年間2%分に影響が出ます。しかし、先ほど申し上げたように、2022年は国際間決済が予想を上回って回復を続けるなど、力強いスタートを切ることができました。(中略)マスターカードは逆風の一部またはすべてを相殺するために取り組んでいるため、3年間の目標を調整するのは時期尚早です。

個人的には2024年までに一株利益20%台という目標が達成されるなら、かなり魅力的だと感じていたのでこれは良いニュースでした。

ただ、これから世界の消費がどのほど減速すると考えているのかが気になるところです。

マスターカードはたしかに良い企業ですが、世界中の消費に支えられれている企業なだけに今後いつか訪れる景気後退を考えると今からは株は買いにくいです。経済指標にもハッキリと景気後退の色が出る頃にはもっと株は安くなっているはずなので、今はその時を待ちたいと思います。


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