ナイキ好決算、強いブランドがより強くなる時代へ【ナイキ21年3-5月期】

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少し前にナイキの決算発表があったので、振り返っておきたいと思います。

前期(12-3月期)の決算では、冬の新型コロナウイルスの影響で中国以外の売上が落ち込んでいましたが、今期は見事に復活を遂げたようです。

売上・利益ともに予想を大きく超える大きな成長を見せています。

ナイキはブランド力が強いので、アパレルの業界では珍しく長期投資できる銘柄だと思います。

たしかに今のナイキ株は割高で、2022年にも政策金利が引き上げられて割高な株が不調になることを考えるとかなり投資しずらいのです。

ただ、数ヶ月で素早く売り抜けられる投資家、もしくは10年以上持ち続けられる長期の投資家にとっては、S&P500を上回るリターンを残せる魅力を持った良い銘柄だと思います。

この記事のポイント

  • 売上・利益ともにアナリスト予想を超える好業績をたたき出した。
  • 前期までは中国以外の地域で不調だったが、冬の新型コロナの不調を抜け出した今期はどの地域でも売上成長が目立った。
  • ナイキはデジタル・ビジネス(インターネット・ビジネス)に力を入れているが、この分野はブランド力が強いほど優位。ナイキはブランド力が高いので、今後も安定した成長が見込める。

好調だった2021年3-5月期のナイキ


3-5月期のナイキはかなりの好業績でした。特に、一株利益は予想を大きく上回る結果を残しています。

  • 一株利益:0.93ドル(予想0.51ドル、前年比+82%)
  • 収益:123.4億ドル(予想110.1億ドル、前年比+96%)

前年がコロナの不況で低迷していた影響もありますが、売上は前年比で+96%で伸びています。

前期は中国だけが売上を伸ばし、その他では売上が低迷していました。しかし、世界的な新型コロナウイルスの流行が冬で一段落したことで、今期はどの地域もしっかりと業績を伸ばしたようです。

上のグラフを見ると中国の成長率+17%を「低い」と錯覚してしまいますが、例年の成長率からすると+17%でもかなりの高いです。それだけ今期は他の地域が好調でした。

デジタルビジネスの好調がナイキを強くする


今期のナイキの好調の要因ですが、決算発表の電話会議を聞いているとデジタル・ビジネス(インターネット・ビジネス)の好調さが強調されていました。

近年のナイキはデジタル・ビジネスに力を入れていて、この分野の売上はパンデミック前の2019年度に比べて2倍に成長したと言います。

その強さの秘訣について、ナイキは面白いことを話していました。

今の時代はデジタル・ビジネスの成功が鍵を握りますが、この時代では「強いブランドがより強くなる」と言います。

強いブランドが強くなる時代だと以前から言ってきましたが、その傾向は四半期ごとに、よりハッキリと現実のものになっています。今のナイキは今までよりも強い立場にあり、パンデミック前に比べて長期的な成長が可能になっていると言えます。

(ナイキCEO)

いつでもどこからでも気軽にモノが買える時代では、検索したり口コミを評判を調べないと分からない製品よりも、ブランド力が強い製品のほうが圧倒的に有利です。

特に、小売業界ではこの傾向が鮮明だと思います。

その点、ナイキはアパレル企業のブランド力ランキングで常に上位にいて、かなり強い立場にいると言えます。

>>アパレル企業のブランド価値ランキング首位は7年連続ナイキ、コーチが急落(FASHIONSNAP、2021年4月)

さいごに


この記事では、ナイキの2021年3-5月期の決算を見ていきました。

新型コロナウイルスの影響も3−5月期でようやく落ち着きを見せて業績は急成長をしています。

業績の背景にデジタル・ビジネスの好調があり、この時代のアパレル業界はブランド力がある企業が有利であることを考えると、長期的にこの銘柄は有望だと思います。

ナイキ株は過去の実績を見ても、長期的にS&P500を超えるリターンを残してきましたが、その力はまだ健在だと思います。

長期的にSP500のリターンを超えるナイキ株

先日触れたように2022年にも政策金利は引き上げられる予定で、過去のデータを見るとその後数年で米国株全体が不調になっていることを考えると、既にやや割高なナイキ株に投資するのは、かなりリスクが高いように思えます。

2-3年先を考えて、投資する投資家にはこの銘柄は向かないと思います。

しかし、この記事を書いている2021年6月時点では、好決算を受けて半年ぶりに株価が歴代最高値を更新したので、短期的には株価が上がりやすいと思います。

半年間の低迷のあと、好決算で最高値を更新したナイキ株


また、デジタル・ビジネスの時代の流れが長期的にナイキを支えることを考えると、長期的投資でもナイキ株を保有する意味はありそうです。

数ヶ月の短期でうまく売り抜けられる投資家や、10年以上の超長期で持ち続けられる投資家にとっては、ナイキには投資の魅力があると思います。


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