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続・コロナからの業績回復を期待する銘柄の出口戦略

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2020年11月時点で、私はコロナで悪影響を受けて株価が低迷している銘柄にいくつか投資しています。

企業の業績はまだ回復していないのですが、新型コロナウイルスのワクチンの開発が進み、これらの企業の株は期待先行で上昇し始めています。

これらの株がコロナ前の水準に戻った場合、そのまま保有するのか別に投資先を見つけるのか、どう行動するのが良いかを以下の記事で考えていきました。

基本的には他に有望な銘柄があれば、別の銘柄に資金を振り分けるべきだと一旦の結論が出たので、今の時点で「他に有望な株があるのか」を探してみました。

この記事のポイント

  • 成長している大手IT企業の中で、まだ割高ではないアリババ、ネットフリックス、フェイスブックは購入の候補になりそう。
  • 半導体のインテルやタバコ銘柄など有名企業の中でもコロナ以外の理由で割安で放置されている銘柄はある。ただし、長年割安で放置される恐れもあるため、株価上昇に時間がかかっても配当でリターンが得られるタバコ銘柄なら投資先候補になりえる。

本題の前の確認事項


この記事では、新型コロナウイルスの悪影響を受けた銘柄の株価が回復した後、その投資資金を売却して再投資するならどの株が良いかを考えていきます。

私の場合なら、2020年11月時点で以下の銘柄に投資しています。

コロナからの業績回復が見込める銘柄

銘柄 52週最高値までに必要な上昇率
エクソンモービル(XOM) 75%
デルタ航空(DAL) 51%
シェブロン(CVX) 33%
ハイアット(H) 30%
サウスウエスト航空(LUV) 22%
マリオット(MAR) 19%
JPモルガン(JPM) 16%

2021年前半はワクチンが一般の人に行き渡らずに感染拡大が続く恐れがあることを考えると、上の銘柄はまだ下落するリスクもあります。

それでも、2021年にコロナの収束の兆しが見えれば、コロナ前の株価を目指して上昇するはずなので、むこう1年程度で大きな上昇幅が見込めます。

上の表で52週最高値までに必要な上昇率を見ると、まだまだ上昇余地は十分ありますが、これらの株が上昇しきった後に、次にどこに投資するか、前もって投資候補を探しておきたいというのがこの記事の趣旨です。

割高ではない大手IT銘柄


とっても無難な考え方なのですが、毎年成長を続けている大手IT銘柄で、そこまで割高ではないものが投資の候補として考えられます。

たとえば、次のようなものです。

割高ではない大手IT銘柄の例

  • アリババ(BABA)
  • ネットフリックス(NFLX)
  • フェイスブック(FB)

2020年11月時点の割安度合いと近年の成長率から判断して、今後1年で上昇幅の可能性が大きい順にアリババ、ネットフリックス、フェイスブックが有望な投資先かなと考えています。

割高ではないのには理由がある

どの銘柄も今のペースの成長が続けば、今後1年間でだいたい20%くらいは株価が上昇してもおかしくないと思っています。

ただし、他のIT企業では割高になっているものが多い中で、これらの銘柄がそこまで買われていないのは理由があります。

アリババは中国政府の規制強化のリスク、ネットフリックスとフェイスブックは共に主な収入源になっている米国でのユーザ数が飽和状態で伸び悩むなど懸念があるので、投資する場合はこれらの銘柄をできるだけ分散させてたほうが良いかも知れません。

また、ホテルや航空株など「コロナからの業績回復が見込める銘柄」が上昇している間は、これらのIT銘柄の上昇幅は小さいと思われます。今までコロナが流行していた時には、アリババやネットフリックスが上昇していたので、状況が逆転すれば株価の動きも逆転しても不思議ではないです。

ただし、これは悪いことではありません。うまく行けば、「コロナからの業績回復が見込める銘柄」の上昇が落ち着いた頃に、今よりも投資の旨味が増している可能性もあります。

コロナ以外の理由で割安に放置されている銘柄

次に候補になりそうな銘柄は、売られすぎている銘柄です。株価が再評価されれば、20%程度上昇する可能性があるかなと思われるものを以下にあげます。

  • アルトリア・グループ(MO)
  • ノースロップ・グラマン(NOC)
  • アレクシオンファーマ(ALXN)
  • インテル(INTC)

これらの銘柄の問題点は「再評価されれば」上昇するのですが、いつ再評価されるかがわからず、上昇する時期が読めないことです。20%上昇するとしても1年後なら良いリターンですが、待てども暮せども株価上昇が始まらないと投資効率が落ちてしまいます。

コロナでダメージを受けた銘柄なら、ワクチンの接種が始まる2021年以降に業績回復と株価上昇が見えてくると先を見通せるのですが、これらはコロナが原因で低迷しているのではありません。

その証拠に、インテル以外は2020年2月以前のコロナ前から株価が低迷していたものが並んでいます。

またインテルの低迷は、次世代の半導体プロセスへの対応の遅れによるもので、他社では既に売っている7nm半導体の販売が2022年になると見通しを示しているので、なかなかインテル株の上昇はまだ望めません。

>>インテル、次世代半導体の生産の遅れで株価大幅下落【20年4-6月期】

>>割安なインテル株。買うタイミングはまだ訪れず【20年7-9月決算】

これらの銘柄の株価上昇にどれだけ時間がかかるか読めないなら、頼りになりそうなのは配当です。

2020年11月時点のアルトリア・グループなら、年間約8%の配当が望めます。これなら配当をもらいながら、株価上昇を待つこともできます。

ホテルや航空株などのコロナでダメージを受けた銘柄を売り抜ける時に、アルトリアがどれだけ高い配当を維持しているかにもよりますが、選択肢としてはアリだと思います。


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