ポッドキャスト版Youtuberも誕生。ポッドキャストを巡る新たな攻防。

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近年、ポッドキャストにブームの気配があります。確実にまた息を吹き返しているなと感じています。

私のマイブームの話ではありません。アメリカをはじめ世界で起こっている動きについてです。

もともと、ポッドキャストとは、iPod(アイポッド)へのBroadcast(配信、ブロードキャスト)から来ているように、まだiPhoneが世の中に出てくる前のiPod時代に登場した、ラジオ番組のような音声コンテンツです。

米調査機関のエジソン・リサーチ(Edison Research)が公表したデータによると、米国でポッドキャストを1ヶ月に1回以上ポッドキャストを聞くユーザの数は2014年から2018年にかけて倍の32%に増加しています。

こうしたポッドキャスト人気の背景にあるのは、次の2点です。

  • スポティファイが買収したAnchorのように、ポッドキャストを配信するユーザが儲けられるYoutuberのような仕組みが誕生した。
  • Amazon EchoやGoogle Homeの普及で、ポッドキャストのような音声コンテンツの需要が増えた

上記2つとも、日本には無い背景なので想像しにくいかも知れません。Youtubeに動画を上げて収入を得るYoutuberように、ポッドキャストを上げて収入を得る仕組みは大変面白いと思うのですが、2019年7月時点で私が知る限り日本ではどの会社も対応していないです。

一方、日本ではAmazon EchoやGoogle Homeを使っている人は人口の6%しかいませんが、アメリカでは成人の4分の1が既に所有していて、世の中で流行するための「キャズム理論」をとっくに突破しており、日本よりもずっと世の中に浸透しています。

世の中でブームが起こるための「キャズム理論」の詳細はこちら:10年ぶりのタピオカブームに学ぶ、資産運用が一般人に普及するまでの壁。

こうした動きに、大手IT各社もポッドキャストに続々力を入れ始めています。

Apple が Podcast に投資することを宣言

Netflixが動画でオリジナルコンテンツを配信しているのと同様に、ポッドキャストで魅力的なオリジナルコンテンツを独占配信しようとしているのが、アップルです。

ブルームバーグによると、アップルは独占オリジナルコンテンツのためにポッドキャストへ投資を増やそうとしていると報じています。

アップルがポッドキャスト投資拡大へ、番組制作に資金提供も

近年急速にポッドキャストに力を入れ始めたスポティファイが急速な追い上げを見せていますが、業界1位のアップルのリードを維持するための投資のようです。

Spotify が Podcast 2社を買収

音楽配信サービスで有名なSpotifyも、近年急速にポッドキャストに力を入れ始めています。音楽ストリーミングだけでなく、ポッドキャストも提供するオーディオ・ファーストなサービスを目指しています。

その象徴的な出来事は、2019年2月6日のポッドキャスト関連企業のGimlet Media社とAnchor社の買収発表です。

Gimlet Mediaは有名人やインフルエンサーのポッドキャストの制作と配信を行っている会社で、一方で、Anchorはポッドキャスト配信のためのツールや、広告などやリスナーからの支援金で配信者にお金が入るような仕組みを提供している会社です。

先程も触れましたが、Anchorのようなポッドキャスト配信で収入を得る人々を生み出している点は、Youtuberを彷彿とさせるブームの火付け役的な存在になっています。

Spotifyの狙い

ちなみに、もともと音楽配信サービスを提供していたSpotifyですが、こうしたポッドキャストに力を入れ始めた背景には「高い音楽ライセンス料の支払いを避けたい狙い」と「広告付きの無料音楽配信プランからはじめた音声広告ビジネスをより大きくしたい狙い」の2つがあります。

Googleのポッドキャストへの取り組み

さて、こうした音声コンテンツの盛り上がりに反応しているのは AppleやSpotifyだけではありません。Googleも今後ポッドキャストに力を入れようとしています。

Googleのポッドキャスト・プロダクト・マネージャであるZack Reneau-Wedeen氏は「ポットキャスを聴くユーザーの数を今後2年間で倍にする」と話しているそうです。

Google Homeや、Googleアシスタント、AndoroidのGoogleポッドキャストアプリでポッドキャストを聴けるようにしているだけなく、Google検索の結果画面でもpodcastを再生する機能をつけて、ポッドキャストが聴けるようにしています。

ポッドキャストへの各企業の熱の入れ方を見る限り、もうしばらくはブームは続くものと思われます。