今週、石油株を手放しました。
売却したのはエクソンモービル(XOM)、シェブロン(CVX)、エネルギー株ETF(VDE)です。
アメリカの石油株は消費者物価と似たような動きをする傾向がありますが、2021年のアメリカの消費者物価はそろそろ一時的にピークをつけるのではないかと思ったので、このタイミングで売却をしています。
この売却について、いつもより短めの記事にはなりますが、あとで振り替えれるように書き残しておきたいと思います。
この記事のポイント
- 石油株のエクソンモービル、シェブロン、エネルギーETF(VDE)を売却した。
- 売却理由は、アメリカの景気は既にピークをつけていて、インフレの一時的なピークもまもなく訪れるから。また、金融緩和がそろそろ縮小されるため。
- 一旦売却したが、アメリカのインフレは市場の投資家が思うよりも、ずっと長く続くかも知れない。その場合は、再投資も検討する。
石油株を手放した理由
石油株を手放したのは、私がエクソンモービルを買い始めた2020年7月に比べると上昇余地がだいぶ少なくなってきたと思ったことに加えて、そろそろ原油価格の上昇も落ち着くのではないかと思ったからです。
石油株に影響を与える原油価格は、アメリカの消費者物価にゆるく連動しています。
そして、2021年のアメリカの消費者物価はかなり上昇を続けていますが、そろそろ一旦このインフレの勢いも落ち着くのではないかと思っています。
そろそろインフレが一旦落ち着くと思っている理由は、既にアメリカの景気回復はピークを超えていると思われることです。以下の記事でも書きましたが、個人消費は2021年では3月が最も伸びていました。
やはり市場は正しかった。2021年の景気のピークを言い当てた市場
最近あらためて市場の動きというのは、賢いなと感じます。私などは、景気拡大のピークは過ぎ去ってから数ヶ月立たないと、それがピークだったことに気づけないのですが、市場は直ぐに価格に織り込んでいきます。
さらに今のアメリカのインフレ率には一時的な要因もかなり大きく存在しています。これらの一時的な要因はそろそろ伸びが弱まってくる可能性があると思っています。
アメリカのインフレ要因
- 一時的なインフレの要因:半導体不足*による中古車・レンタカーの値上がり、航空チケットとホテル価格の上昇。
- 長続きしそうなインフレの要因:アメリカの大きな財政赤字、賃金上昇、住宅価格の上昇
*注:半導体不足は7月以降に徐々に改善され、2022年に供給が安定すると見られています(ガートナー調べ)。
アメリカの景気拡大ペースのピークもすぎ、インフレのピークもそろそろピークが近いのかなと思ったので、2020年から買い続けて来た石油株を手放して利益を確保した感じです。
売却後の新たな投資先はまだ検討中
また、予想外にインフレの要因が長続きして、1970年代のような大きなインフレの時代になる恐れもまだわずかに残っています。(ただし、可能性は高くないと思っています。)
しかし、その場合には「インフレの時代」というように長い事インフレが進行するはずなので、またゆっくりとインフレに強い石油株やゴールドなどの投資を再開する時間はあるはずです。
この記事を書いている時点では、売却した分はまだ現金で持っています。
この投資先としては、何が良いかはまだ考え中です。
安定した成長が見込める大手IT株(グーグル、フェイスブック、アマゾンなど)あたりを長期目的で保有するのか、それとも今後の景気拡大の減速でも底堅く売上を伸ばすヘルスケア業界株にするのか、既にかなり落ち込んだ中国株にするのか、検討中です。
私が考えるこれからまだ投資できるテーマ【2021年7月版】
このブログでは、毎月のように「まだ投資できるテーマ」を書いて記事にしています。2021年に入ってから先月6月までのこの手の記事では石油株を毎回「まだ投資できる候補」に入れていたのですが、今月初めて石油株を外すことにしました。