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ついに逆イールド解消か。景気後退の足音が忍びよる。

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2019年7月24日追記:逆イールド現象はついに解消されました。
米経済、1年以内に景気後退へ。逆イールド現象がついに解消。


急速に変化し始めた逆イールド現象

2019年6月に米国金融政策決定会合FOMCで今後の利下げを匂わす発言があったことで、市場の7月利下げ予想が100%になったとお伝えしました。

「7月は利下げ100%」2019年6月FOMC開催前後で変わった市場予想。

しかし、FOMC後に急速に変化したのは、利下げ予想だけではありません。

不景気の前触れとも言われる、逆イールド現象が急速に解消され始めています。

逆イールド解消後に訪れた過去の景気後退

逆イールド現象とは、米国の3ヶ月もの国債金利から10年もの国債金利を引いた値がマイナスになってしまう現象です。普通は住宅ローンと同じように年数が長ければ金利は大きいはずなので、この値がマイナスになることはほぼ無いのですが、過去の景気が悪くなる前にマイナスになる逆イールド現象が発生していて、景気後退のシグナルと見られています。

【解説】12年ぶり発生した景気後退シグナル、逆イールドとは何か。

また過去3回のデータをみてみると、逆イールド現象が発生してから景気後退入りする前に、必ずこの現象が解消される動きが出ているのが特徴です。

そして逆イールド現象が解消された2ヶ月後から1年の間には景気後退入りをしています。

逆イールド発生 利下げ開始 逆イールド解消 株価のピーク 景気後退
1989年5月 1989年6月 1989年7月 1990年6月 1990年7月
1998年9月 2001年1月 2001年1月 2000年8月 2001年3月
2006年2月 2007年9月 2007年9月 2007年10月 2007年12月
2019年3月 2019年7月(市場予想) 2019年7月?

逆イールド現象が解消されるかどうかは、6月28-29日に大阪で行われるG20首脳会議の結果にも大きく影響を受けるでしょう。

このG20での米中貿易協議のあとに、トランプ大統領が関税引き上げを実施した場合は、関税による経済へのダメージを和らげるためいよいよFRBは利下げに動き出すとの憶測が飛び交うはずです。

過去のデータでは、利下げ実施時期と逆イールドが解消時期が重なっていることから、2019年7月にも逆イールドが解消される可能性が高いです。

いよいよ、景気後退の足音が近づいてきたのかも知れません。


参考記事:

G20首脳会談直前、今後予想されるストーリーと投資行動を整理。


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