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インフレは引き続き鈍化し、株高が進んだ1ヶ月【23年1月振り返り】

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月が変わったので、1ヶ月間の振り返りの記事を書いていきたいと思います。

23年1月は好調で、資産は前月から700万円(+16%)増えました。

ただ、予想していた展開とは少し違いました。思っていたよりも株価は順調なスタートを切り、そしてアメリカの景気後退までの時間は思ったよりもまだいくらか残されている気もしています。

まず企業は利益減少に苦しんでいるのに、相変わらずアメリカの雇用は強く、すぐに景気後退に陥る兆候が見えないです。

既に景気後退待ちのこちらとしては、長く待ちぼうけの状態が続くことになりますが、しばらくはインフレ低下で恩恵を受けるはずの米国債への投資でお茶を濁すことになるのだろうと思います。

この記事のポイント

  • 2023年は景気後退が控えていると言われているが、株高で幸先の良いスタートを切った。
  • 市場はインフレの低下が続くとみており、FRBよりも早い時期(年内)に利下げに転じるとみている。
  • 企業の景気は良くないがとにかく雇用が強くて失業率が低い。2023年は浅い景気後退か景気後退を回避できるという声が1月にやや高まった。

インフレの鈍化と株高

この1ヶ月で起こったことで重要な点を上げるとするなら、「インフレの低下が続いたこと」「市場はFRBの発言を聞かずに年内の利下げの予想を強めていること」の2つだと思います。

しばらく前からアメリカのインフレはピークをつけたという話をしていますが、最近のアメリカのデータ(12月の消費者物価)ではさらにそれを印象づける結果になりました。

また、FRBが注目しているPCEインフレを見ても、目標の2%に向かってかなり順調に物価の伸びが鈍化している様子がわかります。

去年の年末から何度も書いていますが、恐らくアメリカの物価はこれから1年間かけて急速に伸びが鈍化すると思います。

市場もそれを見越しているのか、FRBが何度も「2023年は政策金利は高いまま維持する」と発言しても、23年末の利下げ予想を撤回していません。

利上げ停止や利下げは景気後退さえ来なければ株価にプラスです。引き続きインフレ鈍化が確認でき、利下げ予想を強めた今月は米国株がかなり順調に推移しました。

>>利上げ停止も利下げも株価を上昇させるが、景気後退にはかなわない

強い雇用

先程「利上げ停止や利下げは景気後退さえ来なければ株価にプラス」と言ったとおり、株高がどれだけ続くかはアメリカの景気(特に失業率の上昇をどこまで抑えられるか)にかかっているように思います。

現時点でのアメリカは想定よりもずっと雇用が強い人手不足の状態が続いています。なので、景気後退にはまだしばらく時間の猶予があるのかも知れません。

ただ、既に企業利益の伸びは10-12月期の決算でかなり縮小していることが見えているので、今後は下の(1)から(3)が進むと考えると(2)のレイオフの実施をどこまでの規模に食い止められるかの雇用データが重要になると思われます。

  • (1)企業の業績や見通しが悪化する。
  • (2)企業がレイオフを実施して、雇用が悪化する。
  • (3)失業率が上がって消費が減り、不況に向かう。(景気後退入り)

以下の記事でも書いたように、2020年以降の2年間では「ネット通販関連の流通」と「テクノロジー企業」で雇用が膨らんだので、この2つの業界のレイオフをどれだけ抑えられるか、他の業界に波及しないかが注目ポイントになります。

>>コロナ特需で膨れたネット通販とテクノロジー企業の雇用は削減へ

数ヶ月から半年ほどの時間はかかるかも知れませんが、他の業界にも人員削減が波及して景気後退が来ると私は思っているので、今は米国株の購入をまだ見送ることにしています。

資産状況

振り返りの記事の最後に1月末の資産状況をまとめておきます。

資産額は$414,556(約5390万円)になっています。2022年になってからのリターンはドルベースで+16%です。

この資産額には米国株の含み益20%分、暗号資産には含み益の55%は税金で取られるものとして除いてます。

税引前の資産額は$467,131(約6000万円)、年初来+27.4%になっています。

2014年からの株資産推移

2014年の株資産の推移はこちらです。2018年9月以降は追加で入金していません。

資産構成

保有銘柄

このページの最後に、保有銘柄の一覧表を掲載します。

銘柄 シンボル 評価額(ドル)
ビットコイン BTC 203670
超長期米国債 TLT 154145
現金 50242
イーサリアム ETH 6301

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