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1930年代にますます似てきたアメリカの経済事情。

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1930年後半に似ている経済環境

9月1日から中国の輸入品に対して、追加関税が発動されました。そして、この件で日経新聞が面白い見出しをつけています。

中国に対する関税の税率は実に保護貿易主義と言われた1930年代以来の高水準になったと伝えています。

対中関税、1930年代並みに 米「第4弾」1日発動(日経新聞)

最近やはり、どうにも今の経済環境が1930年に似ている気がしてなりません。

1930年代後半 2010年代後半
景気 ウォール街の大暴落(1929年)から10年。最悪期は脱出。 サブプライム・リーマンショック(2007)から10年。景気は緩やかに拡大中。
金利 前の危機時にゼロ金利を経験。その後も危機前の半分程度しか金利が戻らず。 前の危機時にゼロ金利を経験。その後も危機前の半分程度しか金利が戻らず。
貿易 保護貿易主義で高い関税を課す。 外交手段として高い関税を課す。

1930年代後半に株価は下落、国債は上昇

ちなみに1937年から始まった景気後退では、株価は半分、国債は急騰しています。

1929年の株価下落に比べたら可愛いものでしたが、株価は47%下落しています。

また、国債の利回りは株価が底を打つ41年まで下がり続けています(国債が買われ続けて価格が高騰しました)。

私は今後のアメリカも1930年と近い現象が起こると考えており、2019年8月から資産構成を株中心から国債中心に変更させています。

今後の投資の大方針。米国債を中心に据え、米国株投資の機会を伺う。

投資家のレイ・ダリオも、今後は1930年代のように国債価格が急騰する可能性があると主張しているようです。

Ray Dalio warns of ‘serious problems’ and a bond ‘blow-off’ as a repeat of the late 1930s looms(CNBC)

2020年の大統領選でトランプ大統領から別の人物に変われば、景気の減速スピードを早めている米中の貿易戦争の緊張感が解けるのかも知れませんが、それまで景気後退せずに持ちこたえられるかどうかは五分五分といったところです。

今のところは、1937年の景気後退に限りなく近い環境になりつつあります。


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