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【市場予想】2024年のアメリカでは次々と利下げが起こる。

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現時点で「2023年にアメリカの利下げはない」という意見は、市場の投資家の間で多数派になっています。

では、2024年はどうでしょうか。

このブログでは今まであまり触れてきませんでしたが、2024年の市場の利下げ予想を見ていきたいと思います。

この記事のポイント

  • 市場は2024年に次々と利下げが起こると予想している。
  • 現時点で最初の利上げが予想されているのは2024年3月。その後は5月、7月と毎回のように利下げが起こると見ている。

市場の政策金利予想

CME FebWatchというサイトでは、今後の市場の政策金利予想を見ることができます(下図)。

縦軸には政策金利を決めるFOMCという会議の日程、右軸には政策金利が並んでいて、各マス目には市場が予想している政策金利の確率が表示されています。

2024年3月からは次々と利下げへ

上の図では少し見にくいのて、各FOMCで市場の投資家のもっとも多く予想している金利(上図の水色のマス)だけをグラフにしてみます。

このグラフを見ると、市場の投資家は2024年に大きく利下げの流れに転じると予想していることがわかります。それも2019年にあったような景気後退を予防するためのようなものではなく、毎回のような利下げです。

今のアメリカはインフレを退治するために政策金利を引き上げ続けていますが、2024年に利下げに転じるということはインフレ退治が必要なくなることを意味します。

インフレ対策が成功して2010年代後半のような成長と安定したインフレが共存する姿になるのか、それとも景気後退になった結果低インフレになるのかはわかりませんが、とにかく2024年はじめにはインフレは問題ではなくなると市場は見ているようです。

今後のアメリカのインフレと投資について

2024年にインフレが低下することは私も賛成です。といういうよりも、私はもともと2023年後半にはアメリカのインフレが急減すると見ていました。

>>2023年後半にアメリカの消費者物価は大きく低下する(2022年12月13日)

利上げ停止やその後の利下げが起こるなら、株や国債には朗報です。

もしも2024年の利下げ時に景気後退が発生しているなら株価は下がりますが(下記事参照)、その場合でも国債は買われるので、米国債にとってはやはり朗報です。

>>利上げ停止も利下げも株価を上昇させるが、景気後退にはかなわない

一方で、最近私が悩まされているのは、2024年まで見越すと米国債が買いであっても今から買って良いか(タイミングの問題)です。

残念ながら最近のデータを見てみると、以前考えていたよりも少しインフレがくすぶりそうな気がしています。インフレの高止まり懸念が出ていた2月には米国債が大きく売られたように、今後もインフレの件が出る度に2月のように米国債が売られる展開はあるかも知れません。

米国債は1年後にはリターンが出ていると思いますが、インフレの高止まり懸念が何度もくすぶることを考えると、少しずつ投資金額を積み上げるのが良いかも知れません。


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