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2019年、世界中の中央銀行が舵を切る。ついに韓国も利下げへ。

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中国への最大の輸出国、韓国が金利引き下げへ

このブログでは、米中貿易戦争が加熱していた2019年の5-6月から、米中以外の国の経済にも時折触れていました。直接争っていたのはアメリカと中国ですが、この2つの大国よりも先に近隣の小さい国の景気が冷え込んで、ダメージを受けると思っていたからです。

世界の各国が2019年に政策金利引き下げに動いている中、中国への最大の輸出国である韓国も、ついに7月18日(木)、景気刺激策の政策金利の引き下げを実施しました。利下げは3年ぶりで、1.75%から1.50%に変更しています。

これは市場の想定よりも速い利下げ開始になります。韓国では2019年1-3月期に、予想外のGDP前期比マイナス成長を記録して、景気刺激策が急務ではあったものの、市場の予想では7月は金利を維持し、8月以降に金利の引き下げるという見方が大半でした。

これで韓国も2019年に利下げを実施した国の仲間入りを果たしたことになります。

世界の中央銀行が、方向展開をしはじめた2019年

数年後に振り返ってみたときに、2019年は世界中の各国の中央銀行が動いた年として記録に残るかも知れません。今年に入って、景気刺激のための利下げが各国で行われています。また、年内にも利下げを辞さない構えを見せている主要な国を思いつくままあげるだけでも、これだけの数が、2019年に利下げへと踏み切ろうとしています。

  • インド:3回連続の引き下げで政策金利は9年ぶりの低水準も、目標の4%インフレ率を下回る。
  • オーストラリア:2008年危機以来の低成長で、6月に3年ぶりの金利引き下げを実施、必要なら追加も示唆。
  • 韓国:2019年第1四半期(米中貿易戦争加熱前)で前期比GDPマイナス成長。7月に3年ぶりの利下げ実施。
  • 米国:市場は7月末にも金利引き下げを実施と予想する中、パウエル議長も「適切な行動をとる」と利下げを否定せず。
  • 日本:物価の勢いを失えば、追加緩和をすると黒田総裁が発言(ロイター

ただし、この中でも米国は比較的、体力がある状態です。確かに中国との貿易の影響を受けて、輸送や製造業には暗い影を落としていますが、低失業率の中、消費は力強さを維持しているように見えます。

参考記事:2019年4-6期決算シーズン序盤で見えてきた傾向。強い米国内の消費と貿易戦争の影響を受けた業界。

今後も米中との間で2019年5月までに発動した追加関税が残り続けていることを考えると、やはり想定どおり米中以外の国が徐々に音を上げて、外堀が埋まるように米中の2カ国にもダメージが浸透する展開になるのかなと考えています。

しかし米国経済や、アメリカ企業への実体経済に影響が及ぶまでには、まだまだタイムラグがありそうです。


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