コンテンツへスキップ

2023年3月に米国株やアメリカの景気が節目を迎える

  • by
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

タイトルの通りなのですが、2023年3月にアメリカは投資家にとって節目の時期を迎えるのではないかと思っています。

その時期に米国株の下落が起こるのか、それとも景気の悪化が進むのかはまだわかりませんが、この時期にそれまで毎月のように進めてきた政策金利の引き上げ(利上げ)を止めないと行けない「何か」に遭遇すると市場の投資家は思っているようです。

この記事のポイント

  • 利上げを毎回のように進められるうちは、まだ景気は良い。しかし、利上げを止めないと行けないときには経済か市場のどちらかに問題が生じる。
  • 2022年3月からアメリカでの利上げが始まると見られているが、2023年3月を最後に毎回のように続く利上げが止まると市場の投資家は予想。
  • 利上げを止めざるを得ない「何かの変調」が2023年3月頃からはじまる恐れがある。

利上げ停止の時期に注目をする


経済は波を打つように拡大の時期と縮小の時期を繰り返しながら、少しずつ大きくなっていきます。

今のアメリカは景気拡大の中盤から後半に向かっていると思っているのですが、だいたいこの時期では利上げが何度も見られ、そろそろ景気か株式市場のどちらかが危うくなった時点で「政策金利の引き上げが止まる」という動きが見られます。

たとえば、前回の景気サイクルでは2018年12月に利上げが止まる動きが見られました。


出典:FRED

この時期に米国株に投資していた人には記憶に残っていると思いますが、この12月は株式市場が大きく荒れて、この月の利上げを最後にアメリカは利上げができなくなりました。

次の利上げ停止は2023年2月


2018年を例に、ここまでは景気サイクルの終盤に株式市場や景気が崩れるときに利上げが止まることを說明してきました。

この利上げが止まるタイミングは、景気や株価の変わり目の節目として少しは使えそうな雰囲気を感じます。

さて、ここからが本題ですが、来月から始まるアメリカの利上げはいつまで続くのでしょうか。

市場の投資家の政策金利予想をCMEのサイトで見ることができるので、以下のグラフにまとめてみました。


出典:CME FedWatch

これを見ると、市場の投資家の多くは2023年3月を最後に利上げが止まると考えているようです。

このタイミングで株式市場に大きな下落が始まるのか、それとも景気がガラリと悪化し始めるのかはわかりませんが、ともかく2023年3月頃は株価の下落に注意したほうが良さそうです。

私もこの市場の意見にはおおむね賛成です。以前私も別の記事で政策金利の引き上げは1.75%くらいが限界だと話しました。

以下の図のように1980年代以降は毎回の景気サイクルでの政策金利が引き上げが毎回縮小していて、このままのペースでは2022年末には約1.8%が限界だと思ったからです。

私よりも市場のほうが賢いことが多いので市場の意見(金利引き上げは23年3月に2.0%まで進むが、そこで打ち止めという意見)を尊重したいと思いますが、それ従うと2023年3月にアメリカの株か景気が節目を迎えるということになりそうです。


本ブログからのお願い

この記事は、読者が自由に記事の金額が決められるPay What You Want方式をとっています。

「役にたった」「面白かった」など、何かしら価値を感じた場合は、YUTA'S INVESTMENT TICKETをクリックして、価値に見合った金額をお支払い下さい。

価値がないと思った場合には、お支払いは不要です。同じ記事を読み返して、新しい気づきがあった場合には、1人で何回クリックしても問題ありません。