この数日かなり考えていたのですが、そろそろどこかのタイミングで保有している銘柄を変えていかないといけないと思っています。
今までアメリカの景気回復を見越してた銘柄を多く持っていましたが、その景気回復は既に始まったので、これから変化していく経済に対応しないといけないと考え始めました。
この記事のポイント
- 2021年3月からアメリカで力強い景気回復が始まった。
- しかし、この力強い景気はこ2021年をピークをつけ、その後のGDP成長率は緩やかになっていくことが予想されている。
- 株は景気よりも先に動くので、景気回復を期待して保有していた銘柄を一部減らし、景気拡大ペースが減速していく中でも伸びる株も少しずつ取り入れていく。
先週の銀行株の決算の記事では、まだまだ景気回復の恩恵を受けられる銀行株は保有していくと私は言っていたのですが、少し考えを改めました。
もちろんまだしばらく銀行株は伸びると思いますが、景気拡大のピークを超えも近いと思われるので、一部の株を利益確定させながら保有するなど、柔軟に動いていきたいと思います。
強い景気回復が始まったアメリカ
今月発表された2021年3月のデータを見ていると、どうもアメリカではコロナ後の力強い景気回復が始まったようです。
こちらは4月15日に発表された、3月のアメリカでの小売の売上高をグラフ化したものですが、売上は急上昇しています。
また4月の1週目に発表された製造業とサービス業の景況アンケートの結果(ISM指数)を見ても、3月は好況だったことがわかります。
>>アメリカの好景気が始まった兆し。米サービス業、3月の景況指数が過去最高を記録。
2021年の景気が一時的だと見る市場
しかし、2021年からはじまる景気回復は一時的なものになると多くの専門家が予想しています。
次のグラフは中央銀行のFRBによるGDP成長率予測ですが、2021年をピークにトーンダウンしています。
また、市場の動きを見てみても、多くの投資家は景気回復もインフレ率上昇も一時的なもので終わると見ているようです。
2021年の好景気は一時的で、成長率は今後緩やかになるとみる市場
この記事を書いている2021年4月時点の市場を見てみると、2021年から景気が急回復しても一時的で、その後は景気回復もインフレも緩やかになって【2010年型】の景気になると多くの投資家は見ているようです。
こうした専門家や市場の動きをみるかぎり、景気のピークはまもなく来ると思って、そろそろ景気拡大の減速を見越した投資も取り入れていく必要があるのだと思います。
私個人の意見では、景気回復でこの数ヶ月で長期金利やインフレ率は上昇していく可能性は十分にあり、その恩恵を受ける銀行株や資源・エネルギー株もまだまだ伸びると思ってはいますが、私よりもずっと賢い市場の投資家の意見を無視するのも良くないとも考えています。
アメリカの経済成長の減速を見越した場合の投資先
今までの私の保有銘柄は、景気回復を見越して通常よりも金融株と資源・エネルギー株を多めに持っていました。
しかし、これからはもう少し「景気拡大のピーク後を見越した銘柄」も取り込んでいく必要を感じています。
具体的には以下のような銘柄を調べ始めています。
今後注目していく株
- 世の中の景気拡大ペースが鈍くても、高い売上・利益成長が見込める株(ただし米国の成長株は割高で、米国外も検討の余地あり)
- 景気鈍化時でも業績を落としにくい、生活必需品や製薬会社の株(一部で割高な生活必需品銘柄もある点に注意)
- コロナ感染拡大で一時的に株価がお買い得になる可能性があるインド株(下落後は、長期投資的に見て割安に買える可能性があり要ウォッチ)
2021年のコロナ後のアメリカの好景気はFRBの言うように一時的で終わるのか、インフレ率は本当に一時的な上昇で収まるのか、私にとってはまだ見えていない点がかなり多いので、いろいろなケースを考えて分散投資をしていきたいと思います。