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アメリカのインフレで気がかりな点

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この1週間は米国株は順調に伸びました。

来週はアメリカのインフレの伸びを確認する消費者物価指数の発表があります。

最近は消費者物価の発表は相場を動かすような大きなイベントにはなっていませんが、この数ヶ月でアメリカでインフレ率の上昇の兆しとも取れるようなデータがいくつか見られるので、個人的には次の消費者物価は少々気になっています。

この記事のポイント

  • 8月の以降のアメリカでインフレトレンドが上昇に転じているかもしれない兆しがいくつか見られる。
  • ニューヨーク連銀が算出しているインフレ基調では8月に上昇に転じた。
  • 消費者物価の住居費は前回高い伸びを示した。住宅価格と同じように価格が動くなら下がるはずだが、2ヶ月連続で高い伸びにならないかは警戒。

インフレ基調の上昇

先月から何度か書いているように、10月は原油価格が下がった影響で物価の伸びも小さくなると予想されています。

来週発表される10月の消費者物価の予想値を見てみても、前月比で0.1%と小さな伸びにとどまっています。

  • 前月比:0.1%(前回0.4%)
  • コア前月比:0.3%(前回0.3%)

この数字だけ見ると、アメリカの消費者物価はかなり低下が続いているように見えます。

ただ、冒頭にも書いたように少々気になるのは、最近のアメリカのインフレ率がわずかに上昇に転じている気配があることです。

下図の青線のグラフはFRBのニューヨーク連銀がはじき出したインフレトレンドなのですが、8月以降に上昇に転じていることがわかります。

上のグラフはPCEデフレータを使って算出しているので、消費者物価の傾向とは少し異なるかもしれませんが、ベースとなるインフレ率が上昇していることは気がかりです。

前回加速した住宅費の伸び

話を再び消費者物価に戻しますが、消費者物価の中でも気がかりなのは比重の高い「住居費」の伸びが再加速している点です。

2022年からアメリカの消費者物価が下がるためには、住居費の伸びが収まる必要があると言ってきました。

消費者物価の住居費の伸びよりも先に動くケースシラー住宅価格指数を見ていると、前年比ではすでに大きく伸びが低下していることから(下図)、これから消費者物価の住居費の伸びも鈍化するものだとは思っています。

しかし、もしも9月に続き10月も住居費が高い伸びを示しているとなると、住居費の伸びが上昇に転じていないか心配になります。

最近数ヶ月はやや物価の高い伸びが見られますが、基本的には私はまだアメリカがインフレ鈍化に向かっているという印象は持っています。

今の時期に物価が下げ止まってしまったら再び利上げが待っているので、もういい加減に物価は下がってくれないと困るという気持ちもあります。

というわけで、以前よりは注目度は下がりましたが、まだまだアメリカの毎月のインフレ率はちゃんと見届ける必要がありそうです。


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