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まだまだ堅調なアメリカの雇用【2020年1月米雇用統計】

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2020年の1月のアメリカの雇用は予想より良かったです。

2018年の景気が力強かった頃に比べると、さすがに雇用の勢いは弱まっていますが、2019年の一時期の低迷から持ち直しています。

  • 2020年1月の雇用統計は、失業率はわずかに0.1%悪化したものの、おおむね予想を超える良い内容。
  • ただし、この日の株価は強い結果を見せた雇用統計ではなく、新型コロナウイルスの不安から売られた模様。

やはり米国の景気はまだまだ強いです。ただ、経済データの中では最も重要と思われている雇用統計の内容が良くても、この日の米国株は売られています。

これで金曜日が売られるのは3週連続です。どうも株式市場が閉まる週末に、新型コロナウイルスで何か新たな不安材料が出ても良いように金曜日に売られているとの話も聞きます。

3週連続で金曜日に売られるS&P500

強い経済データの発表が続いて全体的に株価は上昇しますが、毎週金曜日は新型コロナウイルスの不安が先行して、株価の足を引っ張っています。

多くのエコノミスト・アナリスト同様に、市場参加者も新型コロナウイルスを様子見しているようです。

2020年1月の米国雇用統計

  • 雇用者数:22.5万人で、予想16.5万人を下回る。(前月の14.7万人も上回る)
  • 失業率:3.6%で、予想3.5%よりわずかに悪化
  • 平均時給:3.1%増で、予想3.0%を上回る

失業率はほんの少しだけ悪化してしまいましたが、雇用者数も平均時給も上昇して、全体的に悪くない印象です。

今回の発表は、たぶん市場の望み通りの結果になったと思います。結果が悪いのはもちろん問題ですが、良すぎても問題視していたはずだからです。

例えば、時給の伸びがあまりにも急だと、しばらく金利は上げないと宣言しているFRB(米中央銀行)も景気の過熱やインフレを心配しはじめてしまうところですが、そこまでの強さはありませんでした。

雇用者数は毎月かなりバラツキがあるのですが、6ヶ月の平均(点線)を見ると、2018年の好調よりは雇用は弱まっているものの、2019年前半に見られた弱さから回復していることがわかります。

力強かった1月の米経済

この1週間は2020年1月のさまざまなアメリカ経済のデータが発表されましたが、悪いデータは見当たりませんでした。

  • ISM製造業指数:米国の製造業が感じる景気。6ヶ月ぶりの高水準
  • ISM非製造業指数:米国の非製造業が感じる景気。5ヶ月ぶりの高水準
  • 雇用統計:政府発表の雇用。2ヶ月ぶりの高水準
  • ADP雇用統計:ADP社が集計した企業の雇用増加数。12ヶ月ぶりの高水準
  • ミシガン大学消費者信頼感:消費者が感じる景気(500世帯調査)。8ヶ月ぶりの高水準
  • コンファレンスボード消費者信頼感:消費者が感じる景気(5000世帯調査)。5ヶ月ぶり高水準
1月米経済指標 予想以上 予想未満
前月以上 雇用統計
ADP雇用統計
ISM製造業
ISM非製造業
ミシガン大消費者信頼感
コンファレンスB消費者信頼感
前月未満

1月のアメリカは好調でした。本当なら、このような強い経済データの発表は株価上昇につながるのですが、新型ウイルスの不安が上昇の足を引っ張っているのが悔やまれます。


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