年始のブログで、年明けからの5営業日で米国株が好調なら1月は好調だという話をしました。
昨日の米国株市場でちょうど5営業日を終えたので、どのような結果になったのかを見ていきたいと思います。
この記事のポイント
- 2024年の米国株市場の最初の5営業日はマイナス0.13%で、ほぼ横ばいといえるスタートを切った。
- S&P500は年始5営業日の株価の動きが、そのまま1月の成績につながることが多い。例年どおりなら2024年1月はほぼ横ばいとなる。
2024年は落ち着いたスタート
2024年は年明けから下落が続きましたが、昨日1月8日は今まで数日の下落を取り返すような上昇が見られました。
このおかげで、米国株指数S&P500は年始からのマイナスをほぼ相殺できたようです。年初の5営業日はマイナス0.13%で終えています。
年始5日間と1月の株価について
さて、以下のブログでも紹介したのですが、年始5日間と1月の米国株の推移にはかなり相関が高いことがわかっています。
過去10年のデータを年始5日間と1ヶ月のデータを取ってみると、きれいに右肩上がりのトレンドを描くことができます。
※2016年のデータを入れると少しデータにバラツキが出てしまうので省いています。
上のグラフに2024年の5営業日のデータを入れると、例年の傾向なら1月のS&P500の成績はマイナス1.9%になるようです。
マイナス1.9%なら、ほぼ横ばいと見ていい数字です。時間をかけてグラフを作ったのに、特に可もなく不可もない範囲の株価変動となりました。
さいごに
年明けから米国株は下落でスタートしましたが、その後回復して年始5日間で株価は横ばいとなっています。今のところ1月に目新しい材料が何かあるようには見えていませんので、2024年は落ち着いた立ち上がりになるのかもしれません。
雇用統計は無事に通過し、今週予定されているインフレも特に悪い数字でないかぎり「インフレは鈍化が続いている」として消化されると思います。
1月31日のFOMC(アメリカの金融政策を話し合う会議)でも利下げの議論はあるかもしれませんが、その議論で市場が動くとしても2月上旬となるはずです。
もしもその他に材料があるとすれば、1月半ばから始まる決算シーズンです。しかし、利益警告(業績が見通しに届かないという決算前の事前通知)も目立っていないことから、今のところ決算も無難に通過する気がしています。