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【季節性】2月中盤からの1ヶ月で米国株は下落しやすい

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S&P500の1年間の動きを見ていると、どうも下がりやすい時期や上がりやすい時期(季節性)があるように見えます。

このブログを書いている時点は2月の中旬になりますが、これからの1ヶ月間はやや調子を落としやすくなる時期に当たるので、心の片隅にでもおいておくと良いかもしれません。

この記事のポイント

  • 過去20年間の傾向では2月中旬から1ヶ月ほど、米国株は下落しやすい時期が続く。
  • 現時点では2月12営業日が終わった段階だが、例年だと今週辺りから米国株が調子を崩す傾向が見られる。
  • ただ、2020年2月のような大きな下落が起こる可能性は現段階ではかなり低い。株も債券も大きなリスクオフの動きがあるかは一応気にかけておく。

2月半ばから

私はあまり株価の季節性を信じていないタイプなのですが、ちょうど今の時期は季節性が変わりやすい時期にきているので、グラフで確認していきたいと思います。

次のグラフは、年始から米国株指数S&P500の価格がどのように動いたかを2023年までの20年分集計したものです。

現時点は2月中旬ですが、上のグラフを見ると2月の半ばから3月中旬までの1ヶ月はどうも米国株は下がりやすい時期にあたるようです。

2月の季節性

せっかくなので、2月の季節性をもう少しだけ詳しく見てみましょう。

こちらを見ると2月は11営業日目から12営業日目あたりで、株価は下落に転じやすくなるようです。

先週金曜日がちょうど12営業日目にあたります。下図で最近の株価を確認すると、なんとなく上値が重くなって株価の上げが止まりそうな気配はあります。(ほんとうにそうなるかはわかりませんが)

さいごに

ここでは、久々に米国株の季節性について話をしました。

季節性によれば、ちょうど今週あたりから市場は下げに転じやすくなるという傾向があるようなので、心づもりだけしておいても良さそうです。

ところで、上図の季節性のグラフで2月後半からS&P500の成績が悪くなっているのは、2020年2月から3月にかけての新型コロナ不況の株価下落がいくらか影響しているとも思われます。

調べてみたのですが、2020年は2月19日から大きな下落が始まっています。

こんな話をすると、次の2月も2020年のような大きな下落があるのかと身構えてしまうかもしれませんが、現段階では特に大きな下落があるとは思っていません。

もしも通常とは違う下落が起こったときには、株以外にも大きなリスクオフの動きが出てるはずなので、債券市場の動きも合わせてみると良いかもしれません。

次のグラフは2020年の株価(青線)と債券(赤線)の動きを1つの図に示したものです。


出典:FRED

これを見ると本当に非常時が起こった場合には、株はリスクオフで売られて下がり(青線が下がり)、債券市場ではハイイールド債が売られて国債が買われる(赤線が上昇する)動きが見られます。

万が一このようなリスクオフの動きが出たら、守りの投資に動いたほうが良さそうですが、現時点では特に問題はないように見えます。


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