【2019年4Q決算】ウェルズファーゴ、低金利と訴訟で利益半減。

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少し時間が経ちましたら、米大手銀行のウェルズ・ファーゴの決算が発表されたので、結果を振り返りたいと思います。

2019年10-12月期の結果はかなり悪いものでした。

訴訟費用と低金利による収益性の圧迫が影響して、利益は前年の半分にまで落ち込んでいます。

この記事のポイント

  • 2019年10-12月期のウェルズファーゴ決算は、アナリスト予想を下回る悪い結果になった。利益は前年から半減した。
  • 低迷の原因は、低金利になってローン収入の収益性が悪化したこと、さらに訴訟費用が利益を圧迫した。

ウェルズファーゴは私も2013年からわずかに持っている銘柄です。当時は投資家のウォーレン・バフェットが保有していたことで、この銘柄を知り、勉強のために少額だけ購入しました。

ただ、近年はかなり苦しい状況が続きます。この記事を書いている1月21日までの、直近1年間の株価の推移を見ているとウェルズファーゴは一人負けしている状況です。

直近1年間の株価 変動
ウェルズファーゴ -2%
バンクオブアメリカ 18%
JPモルガン・チェース 32%
シティ 29%

良い解釈をすれば伸びしろが大きいとも言えますが、今の時点でこの企業に投資するのはややリスクが大きいと感じるような決算でした。

最近はよく銀行株の決算を見ていますが、どうにも順調に右肩上がりに業績を伸ばしている企業をお目にかかれないです。やはり2019年のアメリカの3回の政策金利引き下げは、業界全体に収益性の悪化をもたらしているようです。

逆に金利が引き上がるタイミングでは、これら銀行株には投資冥利があるかもしれません。

2019年10-12月期決算

ウェルズ・ファーゴの決算は、収益・利益ともにアナリスト予想を下回る結果になりました。

  • (訴訟費用を含まない)調整後一株利益:1.12ドルの予想を下回る、93セント
  • 収益:$20.14Bを下回る、$19.86B(前年比5%減)

先程、訴訟で利益が圧迫されたと書きましたが、訴訟費用を含まない調整後の一株利益でもアナリスト予想を下回ったところに、この会社の不調が滲んでみえます。

急減速するウェルズファーゴの利益

訴訟費用を含む調整前の利益では一株あたり0.60ドルとかなりの落ち込みを見せています。1年前の一株利益が1.21ドルだったので、半減しています。

利益減少の要因は訴訟費用以外に、アメリカの金利が低下したことが大きいです。

金利が低下してウェルズファーゴが預金利息に支払う利率が前四半期の1.46%から1.3%に負担が減ったのは良いニュースですが、それ以上にローンの利回りが3.76%から3.51%と儲けが下がっています。

アメリカの中央銀行はしばらく今の低金利の状態を続けると言っているので、ウェルズファーゴにとって苦しい環境もまだ続きそうです。

売上構成

ウェルズファーゴには大きく3つの部門があります。

  • コミュニティ・バンキング:個人や中小企業向けの銀行業務。普通預金、クレジットカード、車・家のローンや学生ローンも取り扱う。
  • ホールセール・バンキング:売上規模が500万ドル以上の企業に対して、サービスを提供する。
  • 富裕層向け資産管理:富裕層向けに金融商品の助言や資産管理や行う。

この部門別の売上・利益の変化を見た時に、目につくのは売上規模が市場の大きいコミュニティバンキングの利益の大幅減です。

前年比-86%の利益減少はかなり大きいですが、ここには金利低下の影響だけでなく訴訟費用の影響が含まれています。

部門別売上(100万ドル) 収益(前年比) 利益(前年比)
コミュニティバンキング 10,522(-8%) 429(-86%)
ホールセールバンキング 6,559(-5%) 2,493(-7%)
富裕層向け資産管理 4,071(+3%) 254(-63%)

今回の決算では、訴訟費用が大きく利益を圧迫しました。しかし、訴訟費用を除いた調整後利益でもアナリスト予想を下回ったことは、やはりこの企業が低迷していることを表しているように見えます。

バフェットの保有銘柄の中でも4番目に大きな規模を持っているウェルズファーゴですが、輝きを取り戻すにはまだ時間がかかりそうです。


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