この記事では、2021年に株価が伸びそうで今から買ってもまだ間に合うと思われる銘柄を取り上げていきます。
1ヶ月ほど前にも以下のような同じような記事を書いたのですが、それから1ヶ月してアメリカの経済はコロナの不況から回復して本格的に動き出したので、これから伸びると考える銘柄も少し入れ替えました。
私が考える2021年まだ投資できるテーマ【2021年1月版】
2021年3月時点で、米国株は割高にみえるものがかなり多くなっていますが、現時点でまだ伸びしろがある分野もわずかにあります。私がまだ投資できると思っている分野は石油、航空、銀行、タバコ、軍需産業です。これらのまだ投資できる分野について書いていきます。
2021年まだ投資できるテーマ【4月版】
- 世界の景気回復で、需要の回復が見込める資源株・鉱山株(例:石油業界ETFのVDE、エクソンモービル、フリーポート・マクモラン)
- インフレ率上昇を見越した商品投資(例:コモディティETFのGCG)
- ワクチンの接種が進んでいない国の航空会社(例:JALやANA)
- 割安で放置されている業界の株(例:タバコ(MOやBTI)、製薬(MRK)、軍需産業(LMTやNOC))
まだ投資できるテーマを探す上で考えたこと
今回の投資できるテーマを考えるときには、次の2点を意識しました。
- アメリカでは不況からの景気回復が、まもなくピークをつける。
- アメリカ以外の多くの国では、これから本格的な景気回復がはじまる。
アメリカの景気拡大はまもなくピークを迎える
過去の記事では「これから始まる」アメリカの景気回復を見越して銘柄を選んでいましたが、今回の記事ではアメリカの景気拡大の勢いが「まもなくピークをつける」ことを意識しました。
そのため、アメリカの景気を反映する銀行株・米ホテル・米航空会社はリストから外しています。これらの銘柄はまだしばらく株価は上がるかも知れませんが、伸びしろは少なくなったと思います。
また、もしも今後アメリカの景気拡大がピークをつけて減速し始めても、売上が落ちにくい業界(タバコ、製薬、軍需産業)から割安な候補を投資できるテーマにいくつか選んでいます。
特に、アルトリア・グループ(MO)、ブリティッシュ・アメリカンタバコ(BTI)は高配当なので、今買って長期保有も可能な銘柄です。
低迷中のタバコ銘柄に長期投資のチャンスが広がっている。
この記事では、多くの投資家の目線が短期的になっている中で、あえて長期投資でリターンを得るなら、どんな投資が選択肢にあがるか考えていきます。
アメリカ以外の国の景気回復はまだこれから
一方で、世界の多くの国ではまだまだワクチンの接種が進まず、これから景気が回復する時期がやってきます。
なので、世界の景気に関係する石油株・鉱山株はまだ伸びしろがあると思っています。このテーマを狙うなら、石油会社のエクソンモービル(XOM)やシェブロン(CVX)、銅の生産のフリーポート・マクモラン(FCX)の株が候補になります。
私は2021年4月時点で配当も高いエクソンモービルを気に入って、比較的多めに保有しています。
また、アメリカの航空株は既に投資をする旬を過ぎたと思っていますが、ワクチン接種が進んでいない国の航空株やホテル株ならまだ投資できます。米国株ではないですが、JALやANAはまだ伸びしろがあります。
インフレ率は今後じわじわと上昇する可能性も
アメリカの消費者物価は21年3月時点で2.6%(前年比)ですが、私の考えでは今後数ヶ月で前年比4%近くまで上昇し、しばらく3%前後の状態が続くと思っています。
アメリカで大きなインフレ率の伸びを記録も、市場は動揺せず【消費者物価】
アメリカの3月の消費者物指数が発表されました。結果はほぼ予想通りの動きで市場に動揺は見られませんでしたが、それなりに大きな物価の伸びを示しているので、その大きさをこの記事で振り返ります。
このインフレは景気を悪化するほどではないにしろ、過去10年ほどは経験しなかったような高水準です。
なので、物価が上昇して恩恵を受けるコモディティ(商品:原油や貴金属や穀物)も投資の候補になると思います。
さいごに
この記事では、2021年4月時点でまだ投資できるテーマをあげていきました。
いくつか銘柄の候補を上げましたが、どの業界でも基本的にはまだ割安なものを選んでいるつもりです。
今のアメリカ株は全体的に割高な状態ですが、やみくもに高い銘柄に手を出して火傷しないようにだけ気をつけていれば、大怪我にはならないはずです。