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たばこ銘柄でブリティッシュ・アメリカン・タバコを選んだ理由。

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12月に私はブリティッシュ・アメリカン・タバコ(シンボル:BTI)に投資しました。

タバコ銘柄にはアルトリア・グループ(MO)やフィリップ・モリス(PM)など他にも有名な企業がいくつかあるのですが、「なぜMOでもPMでもなく、BTIを選んだの?」という問いに、この記事でお応えしたいと思います。

端的にいうと、配当を継続してくれる余力が一番あると感じたのがブリティッシュ・アメリカン・タバコだったからです。今回の投資は高い配当利回りが目当てだったので、利益に占める配当の支払い(配当性向)が高くない銘柄を選んでいます。

この記事のポイント

  • 2020年のタバコ銘柄は大きく売られたせいで、S&P500の長期のリターンに迫るほど高い配当利回りになっている。
  • その中でも、配当を維持できる余力(配当性向)を重視してブリティッシュ・アメリカン・タバコを選んだ。
  • 「割安かどうか」と「借金の額が多すぎではないか」という視点でもBTIは、MOやPMよりも優れていた。

タバコ銘柄に投資した理由

そもそも、なぜタバコ銘柄に投資しようと考えたかを書いておきます。

タバコ銘柄を購入した理由

  • タバコ銘柄の中には、S&P500の長期リターンを上回れるほど高い配当利回りが得られるものがある。
  • その上、タバコ銘柄は割安で、配当に加えて株価が上がる余地もある。

今の米国株はかなり割高なものが多いのですが、タバコ銘柄はコロナが流行しても売上がほとんど落ちないのに、株価は下落したままです。

アルトリアの株価はS&P500を大きく下回る

あまりにも株価を下げているので、配当だけでも6-8%近くもらえるほどです。利益が成長しなくも今の配当さえ維持してくれれば、配当だけでS&P500の長期利回りに匹敵します。

(※この記事を書いた時点のS&P500は予想PERが22なので、今S&P500に投資しても手にできる長期リターンは(1/22)+(予想インフレ2%)=約6.5%です。)

配当さえ今のままを保ってくれれば、S&P500の期待リターンを上回れて、その上株価が上昇すればその分はS&P500の超過リターンになると思ってタバコ銘柄への投資を決めました。

この投資はとびきり高いリターンは期待できませんが、かなりの高い確率でS&P500を上回れると思っています。

なぜBTIを選んだのか


今回の投資では高い配当が長年維持できることが重要になるので、配当利回りだけでなく、利益の何割を株主への配当の支払いに当てているか(配当性向)もチェックしました。

タバコ銘柄配当比較

銘柄 配当 配当性向 評価
BTI 7.3% 56%(良い)
MO 7.9% 100%超え(良くない)
PM 5.6% 95%(良くない)

2020年12月時点のS&P500の長期リターン(6.5%)は超えてほしいので、配当利回りの高いBTIかMOが良さそうです。

その上で、BTIの配当性向は50%台で、まだ配当を増やせる余力があるように見えたので、BTIに投資しています。

MOは投資しているJUUL関連の費用で一時的に利益が減っているだけで、今後も配当の維持することに問題はなさそうですが、安全のためBTIを選びました。(なお予想PERと自己資本比率も見たのですが、どちらもBTIのほうが良さそうでした)

ただ、BTIとMOでは特に大きな差は見られませんでした。

ちなみにコロナ前後で売上や営業利益なども確認したのですが、タバコ銘柄3社ともコロナ前後で大きく業績が悪化した様子はありませんでした。

株価は大きく下げているのに、売上がほとんど変わっていないというのは変な話です。今のうちに買っておいて、次第に株価が上がるのを待ちたいと思います。

おまけの話


ここからはかなり自信がない話になりますが、もしも今後米国株全体でバブルが崩壊した場合、2000年のITバブルのようになるのなら、タバコ銘柄は下がるS&P500をよそに株価を上昇させるかもしれません。

ITバブルが崩壊して価格下落が見られた2000年から2002年でS&P500とBTIとMOのリターンを比較すると、たばこ銘柄のBTIとMOの成績が際立って見えます。

2000年から2002年でタバコ銘柄がS&P500のリターンを上回ったのは、背景があります。この直前の1999年にタバコ銘柄は健康被害の巨額な訴訟を抱えて、業界全体で株価が低迷していました。

2000年にバブルが弾ける前、米国株全体はとても割高な一方、タバコ銘柄だけが非常に安かったので、バブル崩壊後にS&P500が下落しても、タバコ銘柄だけは上昇するという変わった動きが起ったように見えます。

2021年以降に米国株がバブルが弾けても、割安なたばこ銘柄は株価が下がらずに上昇する展開がひょっとするとあるかもしれません

ひょっとするとあるかもしれないと控えめな表現を使っているのは、タバコ銘柄がいつでも株価の下落に強いわけではないからです。リーマンショックやコロナショックでは、米国株全体と一緒にタバコ銘柄も低迷したので、過度な期待はしてはいけないようです。


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