米雇用統計とFRB議長発言に株価が反応した訳

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米雇用統計とFRB議長発言に株価が反応した訳

1月4日の市場は珍しく株価が大きく上昇した日でした。S&P500種株価指数は2531.94となり、前日比3.4%の上げを記録しました。長期投資家を名乗る以上、1日単位で株価の動きを見るのは違う気がしますが、なぜこんなにも好感触だったか仕組みを整理することは大事だと思いましたので、一旦記事にして書いておこうと思いました。(熟練投資家の方には、退屈な内容だと思います。その場合は、お茶でも飲みながら、まったりとお楽しみください)

2つの株価上昇要因

今回の株価上昇の原因は米国雇用統計とFRB議長発言とされていますが、ざっくりまとめると以下の2つをともに満たす時、株価が大きく上昇するようです。

  • 雇用者数の伸び・平均賃金ともに予想を上回ること
  • FRBの方針が緩和的であること(経済の動きが強くても、金利上昇を引き起こさないこと)

上記の1つの目が株価にとってプラスなのは、単純に消費者が予想以上にリッチになって消費が活発に景気よくなっていることを示すからです。

ただし、雇用者数増加や賃金の伸びが予想を上回ったとしても、必ずしもそれが株価にとっていいニュースになるとは限りません。

雇用者数が増えれば賃金が上がり、賃金の上昇は物価の上昇を招きます。その場合、行き過ぎた景気の過熱を防ぐために中央銀行のようなFRBが金利を上げようとするかもしれません。金利が上がれば、株のようなリスクの高い資産ではなく、債権などの安全な資産でも儲けることができるようになるため、安全で儲けられる債権のような資産に資金が流れて、株が売られてしまう現象が起こります。

よって、雇用が増えて賃金が増えたとしても、FRBが金利上昇をしない姿勢を示す発言が株価上昇にとってはいいニュースになります。そして、1月4日はまさに雇用統計とFRBの2つの良い知らせが同じ日に届き、株価が高騰しました。

それでは、最後に雇用統計の内容をざっと振り返り、記事を締めくくりたいと思います。

米雇用統計の結果振り返り

民間部門の雇用者数の予想は前月比18万5000人増に対して、結果は31.2万人増ととても良い内容でした。

12月の前月比の平均時給増加は予想3.0%を上回る3.2%で、こちらも良い内容でした。

雇用者数・賃金ともに予想を上回り、景気の原則懸念が出ていた最近の投資家の不安を払拭する形になりました。株価には好材料として動きました。

FRBパウエル議長コメントの振り返り

FRBのパウエル議長は、市場の様子をみながら慎重に今後の金利を決めるとして、決して利上げすることは既定路線ではないと強調しました。このコメントも株価にはプラスに働きました。

「とりわけインフレ指標がこれまで落ち着いている中で、われわれは経済動向を注視しつつ、忍耐強く当たる」とした上で、利上げは既定路線ではないと強調。必要に応じて「常に政策スタンスを大幅に変更する用意がある」と述べ、2016年当時と同様、金融引き締めの停止もあり得るとの考えを示唆した。(ロイター)