ウォルマート予想超えの好決算も、懸念は割高【21年5-7月期】

  • by
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

ウォルマートの21年4-7月期(22年度第2四半期)の決算発表があったので、この記事で見ていきたいと思います。

業績は予想を超える良い内容でした。

新型コロナウイルスの流行時に業績を急上昇させた多くの企業と同様にウォルマートもまた新型コロナウイルスの流行時に吹いていた追い風が弱っているようですが、それでも米国での来期の既存店舗売上見通しが予想を上回るなど、底力を見せてます。

この記事のポイント

  • ウォルマートの22年第2四半期は売上、一株利益、米国での既存店売上成長率、業績見通しのすべてが予想を上回る良い決算だった。
  • 新型コロナウイルスで売上が急増した2020年に比べると勢いは落ちているが、底力を見せている。
  • しかし、現在のウォルマート株はやや割高。配当を目当てにして買うにしても、もっと良い投資の次期はいずれやってくる。

好調だった22年度第2四半期のウォルマート


21年5-7月期のウォルマートの業績はかなり良かったと思います。売上も一株利益も予想を上回る結果を残しました。

  • 売上:1410.5億ドル(予想1371.7億ドル)
  • 調整後一株利益:1.78ドル(予想1.57ドル)

以下の売上のグラフを見ると、コロナ流行時のようなウォルマートにしては高かった成長率は失われてしまいましたが、営業利益はまだ伸びているなど好調は維持できているようです。

ウォルマートにとって重要な米国の既存店舗も好調

ウォルマートのような大企業では既存店舗でどれだけ成長するかが重要なのですが、米国での既存店舗の売上成長率も予想を超えています。

  • 米国既存店舗の売上成長率:+5.2%(予想+3.1%)

以下のグラフを見るとわかるように、2020年の新型コロナウイルス流行時に街中でスーパーなどの最低限の店だけが営業していて、売上が急増した頃(21年Q1以降)に比べると成長率の勢いは衰えましたが、それでもコロナ流行前を大きく上回る売上成長率が続いています。

今回の決算では、次の四半期の米国の既存店舗の売上成長見通し(ガイダンス)も発表されましたが、+6%〜+7%と好調をキープすると見られています。(むしろ、今期よりも成長は加速するようです。)

まとめると、今期のウォルマートは売上・一株利益・既存店舗・ガイダンスどれをとっても良かったと思います。

買うには割高に見えるウォルマート株

今回決算がよかったウォルマートですが、「この株を今買うべきかと」と聞かれると、少し返答に困ります。

というよりも、私なら今のタイミングでは買わないと思います。

理由は2つで、(1)今はウォルマートにしては珍しく近年になく割高に見えること、そして(2)配当などの株主還元の旨味もそれほど大きくないことが挙げられます。

まず、ウォルマート株の割高度合いを調べるために予想PER(株価を12ヶ月後の予想一株利益で割った値で、大きいほど割高)の近年の変化を見てみます。

またウォルマート株と言えば、その魅力は何十年も増え続けている配当ですが、今は配当の利回りもそれほど魅力的ではありません。

以下は、ウォルマートの「配当利回り」と「自社株買いの利回り」を足し合わせた数字を年ごとに比べたものですが、現在は近年になく低い状態になっています。

つまり、今株を買ったとしても、配当や自社株買いなどの株主還元の魅力は例年に比べて小さいことを意味します。

少し話が脱線しますが、配当利回りだけ見るのではなく、自社株買いの利回りも足し合わせた利回りを調べているのは「配当利回り」も「自社株買いの利回りも」も本質的には同じものだからです。

配当利回りだけ見ていると、自社株買いの株主還元の魅力を見落としてしまうので、モーニングスターのサイトを使って2つの利回りの合計(Total Yield)を調べるようにしています。

というわけで、今回のウォルマートの決算は業績が良かったので全く売る必要はないですが、割高度合いや株の魅力を考えると新規購入をしたり、追加購入する必要もないと思いました。

ウォルマートへの投資を検討している投資家は長期保有で安定した配当を目的にしている人が多いと思うので、じっくりと構えて数年前のような割安な状態になって配当利回りも魅力的になったら買い増しをするのが良いと思っています。


本ブログからのお願い

この記事は、読者が自由に記事の金額が決められるPay What You Want方式をとっています。

「役にたった」「面白かった」など、何かしら価値を感じた場合は、YUTA'S INVESTMENT TICKETをクリックして、価値に見合った金額をお支払い下さい(※金額は自由に変更できます)。

価値がないと思った場合には、お支払いは不要です。同じ記事を読み返して、新しい気づきがあった場合には、1人で何回クリックしても問題ありません。


タグ: