知っておくと少しだけ為になる、資産価格とリターンに関する豆知識

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いつもこのブログでは景気や金利など経済全般など大きなテーマを扱っていますが、少しだけテイストをかえて細かい話をしていきます。

株価などの資産の値動きと、リターンについてです。投資をする上で、2-3つ知っておくと為になりそうな資産価格の変動とリターンの話をしたいと思います。

この記事のポイント

  • その1:30%の下落を取り返すためには、30%では足りない。
  • その2:山あり谷ありの相場で、安定して利益を出すリバランス。
  • その3:勝率が低い場合(株ではいつまで下落するか分からない相場)、ゆっくりと投資金額を増やすのも1つの手。

投資をたいぶやっている人には、少し物足りない内容かもしれません。そういう人には小ネタを散りばめましたので、読み物としお楽しみください。

30%の下落を取り返すためには、30%では足りない。

まずは、大半の人が感覚的に知っている基本的な話から始めます。1つ目は、株価が下落した後、もとの株価に戻るには下落率よりも大きな上昇幅が必要になるというものです。

株価が30%下落した場合、30%の上昇ではもとの株価に戻りません。もとの株価に戻るまでには43%の上昇が必要です。もしも50%下落した場合には、そこから2倍の株価上昇が必要になります。

一度大きく下落した場合には、損を取り返すためにはかなり大きなリターンが必要になります。

その上、株価の値動きは下落のスピードが特急列車のように速いのに対して、上昇スピードは各駅停車のようにゆっくりで、もとの株価に戻るまで時間も長くかかります。

投資が「まずは資産を守ることを考えるべし」と言われる理由は、ここにあります。

山あり谷ありの相場で、安定して利益を出すリバランス

次の話は上昇後に下落をするような相場を考えます。

具体的には最初の資産価格が10ドル、1年後に20ドルまで上がって、2年後に10ドルに下がる場合を考えていきます。

こうした相場の問題点は、最初の10ドルの価格で購入して、山や谷を超えて2年間保有したままにしていても、リターンは全く生まれません。また、実際に投資している時は、いつ相場が上昇から下落に転じるかわからないので、売り時を逃してしまう恐れがあります。

こういう相場では、どのような投資をすれば安定してリターンを出せるようになるでしょうか。少し考えてみてください。

(・・・シンキングタイム・・・)

よろしいでしょうか。

やり方は色々あると思いますが、一番シンプルなのは投資資金の一定割合だけ投資するという方法です。

もしも投資資金を10ドルを持っていたとしても投資している金額は50%になるように毎年調整した場合、以下の図のように2年後にリターンを1.25ドル(2年間でリターン12.5%)を生み出すことができます。

この作戦の使いどころ

「そもそも上昇の後に、価格が下落するとわかっている相場なんてないのでは」と思うかも知れませんが、実は結構使えます。

株のように長期的に右肩上がりで上昇する傾向がある資産の場合には、この方法を使うチャンスは少ないですが、金や国債やFXでは株に比べると一定範囲を上下していることが多いです。

たとえば、ドル円はだいたい1ドル100-120円、過去10年間でも80-120円を上下していました。このように一定範囲を上下する資産ならば、この「投資金額の一定金額を投資する作戦」は有効に使えます。

株でも景気後退の最後は上昇して下落

そして、株でも10年に1度くらいの頻度で訪れる景気拡大期の最後では、株価が最高値をつけてから、景気後退に入ることが知られています。

一番最近では、2019年から2020年2月にかけて景気拡大期の最後の株価上昇がみられ、2020年3月に株価は急落してします。

実際に私は2019年8月から株の比率を30-40%に一定にして、わずかながら株のリターンを得ながら、2020年2-3月の株価下落をしのぎました。

ただし、この作戦にはデメリットがあります。想定している下落が来なかった場合には、100%投資している場合に比べて、かなりリターンが少なくなる点には注意です。

勝率が低い場合の資金の投入の仕方

勝率が悪い場合での投資資金のかけ方についてです。株の場合なら、これから下落相場が予想される中での投資資金の使い方を考えていきます。

海外のカジノでかなり稼いでいる友人から聴いた話なのですが、カジノではかけ金の使い方で勝率が変わってくると言います。(学生時代に帰国する飛行機代がなくなり、カジノで旅費を稼いだと言っていました。)

カジノの戦術は奥が深いようなのですが、もっともシンプルな例では、連敗中だけ負ける度にかけ金に倍にするマーチンゲール法というものあります。これなら、1回勝つたびにリターンをプラスにすることができます。

連敗中に掛け金を倍にするマーチンゲール法

マーチンゲール 勝敗 かけ金 損益
1回目 負け 1 -1
2回目 負け 2 -3
3回目 負け 4 -7
4回目 勝ち 8 1

カジノの運営はこれを防ぐためにかけ金の上限を設定している上に、損を取り返す前に連敗して資金が尽きる恐れがあるので必勝法ではありませんが、どう資金を使うかでリターンが変わる良い例だと思います。

私はカジノはやったことがないですが、『カジノ 必勝法』や『モンテカルロ法』で調べると、カジノの投資資金のかけ方によるリターンの比較を研究しているサイトが出てきます。興味ある方は調べてみてください。

面白いのは、安定してリターンを出せる作戦では、勝っているときにかけ金を減らし、負けているときにかけ金を増やす方法を採用しているものが多いことです。

利益が出ている間に市場の下落を警戒し、市場が大きく下落している間に強気に買い増す株式投資と通じるものがあります。

下落時の株の投資資金の使い方

2020年の米国で、これから株価が低迷することも想定しているなら、投資資金の使い方として以下の2つが考えられます

  • 毎月一定額ずつを購入する(ドルコスト平均法と言います)
  • もしくは、毎月一定金額の投資に加えて、株価が下落した月だけ購入金額を増やす。

1つ目の毎月定額を積み立てるドルコスト平均法は下落している相場でこそ真価を発揮します。下落している相場では、毎月一定額を投資するだけで、購入できる株数が増えるからです。

もしくはカジノの手法のように意図的に投資金額を買えることもできます。前月より株価が安くなっていれば株の購入額を一定額増やすのも、いいアイデアです。

また毎月投資をしていたら、資金が余っている状態で株価が底打ちする可能性もあります。

過去の景気後退期では、失業者の増加がピークをつければ不況を脱出する傾向があるので、失業者数の増加の変化から景気後退期の終わりを感じ取ったら、余っている投資資金をまとめて投入するのも手です。

詳細は以下の記事でも解説しています。

ただし、不況での株の追加購入は、潰れないような経営が安定している企業を選ぶか、インデックス投資で株価がゼロになることを防ぐ必要がある点に注意してください。


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