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米国株も新興国株も買い場はまだ

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このブログはいちおう米国株投資ブログなのですが、私はしばらく前から米国株には弱気になっています。

5年以上の長期目的の投資なら米国株を今買っても問題ないと思うのです。しかし、もしも今後アメリカの景気悪化が起こるなら米国株はまだ安くなるだろうと考えています。

それなら、米国株以外の株についてはどうでしょうか。結論からいうと、米国株以外の株についてもまだ買い場はまだ来ていないと思っています。

  • 全世界株には米国株が少なくない比率で含まれているので、米国株がダメなら全世界株もダメ。
  • 新興国株はアメリカの金融引き締めが落ち着けばドル安で株価上昇する可能性はある。しかし、アメリカの景気後退期には新興国株も株価を下げる傾向がある。

全世界株について


「今の時期は米国株がダメでも、全世界の株に分散投資するのは良いか」という考えは自然に浮かんでくると思います。

投資をはじめてしばらく経つと、1つ銘柄で世界中の国の株に分散投資できる商品(例えば、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF【シンボルVT】など)に出会います。そのような商品なら、今の時期に投資するに値するかという疑問です。

私は、VTのような長期保有できる銘柄は好きで長期的には優れた投資先だと思います。

しかし、もしも米国株が今の時期買うのはダメだという考えを認めるなら、全世界株でもダメなのだろうと思います。理由は単純で、全世界株の中に含まれる米国株が投資のリターンを押し下げるからです。

例えば、VTに含まれる株の構成比を見ると6割が米国株なので、米国株のリターンが伸び悩むならVTも伸び悩む傾向にあることがわかります。

なので、米国株がダメなら全世界株という考えはそれほど良いアイディアではなさそうです。

※冒頭でも言ったように、5年以上先を見据える長期投資なら今の時期でもVTは買って良いと思っています。が、2023年の景気悪化を心配するなら、今の時期はまだ買わなくて良さそうというのが私の意見です。

米国株の新興国株について


「米国株を含まない新興国株への投資は今の時期に良い投資か」というのが、次に浮かんでくる疑問です。

その答えは、アメリカの景気後退がやってくると信じるかどうかによります。アメリカの景気が悪化せずにすむなら、恐らく新興国株は「買い」です。

既に多くの投資家が感じ取っているように、アメリカの急激な利上げはペースが落ち着く気配があり、利上げの鈍化や利上げ停止起こればドル高が一段落するかも知れません。ドル高が収まるなら、新興国株にとっては好都合です。

しかし、問題なのはアメリカの景気が悪くなった場合には、たいてい新興国株も大きく下落をするということです。

例えば、新興国の株に一度に投資できるバンガード・FTSEエマージングマーケッツ(シンボルVWO)はアメリカの景気後退期に株価を大きく下げています。

そして、私は以下の記事でも書いたようにアメリカが2023年に景気後退になると思っているので、新興国株もまだ買いではないと考えています。

>>【関連記事】アメリカの景気後退までの距離について


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