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ノボ・ノルディスク、期待の新薬「経口セマグルチド」が米で承認。

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ノボ・ノルディスクの期待の新薬が経口セマグルチドが米国で承認されました。従来は注射で打つタイプしかなかった糖尿病のGLP-1受容体作動薬としては、世界で初めて飲めるタイプの薬が承認されました。

かれこれ2015年くらいからこの薬の動向を追っていたのですが、ようやくまずは米国のみですが、2020年にも販売を開始できそうです。

ノボ・ノルディスクとは

ノボ・ノルディスクって何の会社なのか、聞いたこともない人も多いかと思います。一言でいうと糖尿病の治療薬を開発している90年に渡ってデンマークの歴史ある会社です。

投資家目線で言えば、粗利が84.2%、営業利益率42.2%と大変、高収益な体質を持っている会社です。

ただ、ノボ社社が注力しているGLP-1受容体作動薬と呼ばれる糖尿病の薬で、近年ライバルのイーライリリー社を追い上げを受けていました。近年は売上成長率が一桁に落ち込むなど、しばらく厳しい時代が続いていましたが、この分野で画期的な新薬が承認されてようやく反撃体制が整いました。

関連記事:待望の新薬は2019年9月にも承認判断。転換点を迎えつつあるノボノルディスク。

関連記事:ノボノルディスク期待の新薬、経口セマグルチド。2019年第3四半期にも承認判断へ。

経口セマグルチドはGLP-1受容体作動薬としては世界初の飲める薬

GLP-1受容体作動薬は糖尿病患者のインスリンの分泌を助けて血糖値を下げるタイプの薬なのですが、従来は注射で打つタイプのものしかありませんでした。ノボ・ノルディスクはこれを長年、飲み薬にできないかと模索を続けて製品化し、今回の承認に至っています。

実は開発初期段階では、飲むタイプのインスリンも並行して開発していたのですが、途中でそれは断念して、飲むGLP-1受容体作動薬に注力させる決断を途中でしていました。米国FDAに承認されたことで、2020年にも米国で経口セマグルチドが販売される見込みです。

ノボ・ノルディスクは米国、ヨーロッパ、日本での承認前から工場まで確保して生産体制を確保に動く熱の入れようでした。、株主としては「これで承認が得られなかったら。」とつい不安になりましたが、まず米国で承認されて一安心です。

米国では無事に承認が取れましたが、日本やヨーロッパではまだ当局の審査が続いています。日本でも2019年9月中に判断下されるようなので、こちらも期待したいと思います。


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