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FOMCの政策金利見通しに従った市場の政策金利予想

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少し手短な記事になりますが、最近気になったことを書いておきます。

いつの間にか、金利先物市場の政策金利予想が年内3回に下方修正されました。

これで市場予想は利下げ予想は2023年のFOMCが発表した見通しに一致したようです。というわけで、これで金利の修正は一段落したように見えます。

この記事のポイント

  • 金利先物市場では1ヶ月ほど前まで2024年内の利下げを7回予想していたが、今では3回の予想に縮小した。
  • これでFOMCメンバーの2024年の政策金利見通しと市場の予想が一致した。FOMCの見通しが正しいことになり、修正が一段落した。

FOMCの政策金利見通しに従った市場

久々に金利先物市場の政策金利予想を見てみたのですが、どうも年内の利下げ回数を3回に下方修正したようです。

1月の半ばには3月から年内7回の利下げを予想していたのですが、それから1ヶ月ほどでわずか3回にまで予想を減らしたようです。

もともと「年内7回の利下げ予想」は先走りすぎているという感想を持っている人は多く、いずれは修正されて金利も上がるのではないかというリスクがありました。

そして、そのリスクは現実なものとして実現しました。

これで、恐らくこれ以上の利下げ予想の後退はしばらくないと思われます。

12月の時点でFOMC(FRBが金融政策を決める会議)でFRBは2024年に3回の利下げがあると見通しを示しましたが、今の市場予想ではようやくFRBの言う通りにまで予想を引き下げたので、これ以上の利下げ修正はおそらく不要だと思われるからです。

利下げ開始のタイミングについて

さて、年内の利上げはどうも3回ということになりそうですが、利下げのタイミングはどうでしょうか。

今のところ、市場予想では6月から利下げ開始となっています。個人的な考えても、6月頃は無難な選択肢になりそうな気がしています。

昨日のブログでは、4月末から5月頃にかけて米国株を支えているリバースレポからのドル供給が途絶えれば、FRBは量的引き締めの縮小など金融緩和に動くかもしれないという話をしました。

>>最高値を更新したS&P500の今後数ヶ月について

だれも自分が議長をやっている時に、株式市場や金融市場の混乱を起こしたくはないはずです。

5月以降にリバースレポ枯渇の影響を小さくするために量的引き締めの縮小で金融緩和に舵を切ることになるなら、利下げもそれほど遠くない未来にやってくるのだろうと思います。

今後発表されるインフレ率にもよりますが、6月頃の利下げ開始は可能性としては十分ありえそうです。


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