コンテンツへスキップ

資産が1000万円から4000万円を超えるまでに考えたこと。

  • by

「資産が〇〇万円を超えたら、世界はどんな感じに見えるのだろう」と昔はよく思ってました。

まだ何も達成した気はしないのですが、先日資産が4000万円を超えたので、この記事では1000万円毎にどんなことを考えて投資をしていたかを書き残したいと思います。

1000万円から4000万円までの軌跡

資産額 時期
1000万円 2015年5月
2000万円 2017年7月
3000万円 2019年4月
4000万円 2020年12月

ちなみに、資産が1000万円を超えた時「普段の生活は全く楽にならないな」と感じていたのですが、4000万円を超えてもそれは全く変わりません。

「いつかは富豪になったら、値段を気にせずに服を買いに行きたいな」と思うのですが、投資を初めて10年以上、洋服で財布の紐が緩むことが全くないので、イメージする富豪にはまだまだ到達していないのだろうと思います。

1000万円を超えて(2015年5月)

今振り返ると、投資をしてから資産が1000万円を超えた時の喜びが一番大きかったと思います。

2007年で投資を始めたものの、学生で投資できるお金がほとんどなかった上に、2009年までサブプライム・ローンやリーマンショックが招いた不況を経験して、どうにも鳴かず飛ばずの状態が何年も続いて苦労した分、喜びが大きかったのだと思います。

資産が300万円を超えるまではFX、不動産投資信託、ゴールド、新興国債権など色んな投資をしてきましたが、2013年から米国株の長期投資にしぼって投資して以降は、大きく資産を伸ばすことができました。

この頃はコカコーラやP&Gなどの手堅い企業に加えて、グーグル、フェイスブック、アマゾン、ビザ、マスターカードなどの有名企業の株を長期保有していましたが、本当に毎年着実に成長している企業ばかりだったので「これらの米国株の長期投資を続ければ、資産を伸ばせる」という実感が得られたのも収穫でした。

ただ、現実に立ち返ると資産1000万円では配当が20-30万円しかもらえないので、経済的に自由になるにはまだまだ道は遠いとも感じました。

毎年配当で500-600万円もらえるためには約2億円の資産をもつ必要があるのですが、1000万円を到達したばかりの人間には2億というあまりの金額の大きさに頭がくらっとなったほどでした。

  • 資産が1000万円を突破するまで苦戦した分、喜びも大きかった。
  • 投資6年目にして米国の有名な株への長期投資を開始し、資産の増え方が大きくなった(※リーマンショックを克服した景気拡大期だったので時代も良かった)。
  • 米国株への長期投資を続ければ、資産を増やせるという実感を持てた。
  • ただ、配当だけで暮らすなら資産が約2億円必要だと気づいて、経済的な自由への道のりの長さにがく然とした。

2000万円を超えて(2017年7月)

1000万円を超えてから、2年後に2000万円を突破しました。1000万円を超えるまでに8年かかったことに比べると、次の1000万円をわずか2年で達成したのは少し驚きでした。

いろんな投資商品に資金を分散させて何が自分にあうのかを試していた投資初期とは違い、この頃は100%米国株に投資していたのが資産増加スピードをあげた要因になりました。

また、好調の背景には、2016年にトランプ大統領が就任し、公約に掲げていた法人税の削減があれば米国企業の利益が大きくなるはずという期待もあって、米国株が右肩上がりに上昇していたこともあります。

順調に行けば、人生の中で資産はいずれ1億円を超えると思えるようになったのも、この頃です。老後までの30年間を毎年7%で運用すれば、追加投資なしでも資産は1.6億円になるので、1億円はあと30年インデックス投資にしておけば何とかなる資産に変わりました。

まだ2000万円しか持っていないはずなのに、この頃から資産1億円はあまり高い目標ではなくなりました。「まだ何も手にしていないのに、浮足立っていないか?」という指摘ももっともですが、老後までの30年間を7%運用という比較的無理のない投資プランで、到達できる範囲に1億円が入ってきました。

  • 資産1000万円を超えるのは大変だったが、2000万円は比較的に簡単に超えられた。
  • 米国株中心の長期投資に投資スタイルを固めた上に、米国株全体が好調だったことが、資産増加スピードを早めた。
  • 人生の中で、いずれ資産1億円に到達するだろうという考えが生まれた。

3000万円を超えて(2019年4月)

資産3000万円を超えたときに、老後の心配はなくなりました。

先程と似た考えなのですが、追加投資なしで今後30年を平均7%のリターンで運用すれば、一般的に定年退職する年齢になる前に資産は2億超えると思えたからです。

1000万円を超えたときに、配当で500-600万円毎年もらうためには資産が2億必要だと意識したのですが、その2億円もいつか到達するだろうと思えるようになりました。

ただ、今まで資産を大きくできたのは、アメリカの景気が拡大している時代の波に上手に乗れたからだというのも、この頃は気づいていました。

3000万円を到達した2019年は、既にアメリカの景気拡大の勢いがだいぶ弱っていることも気づいていたので、次の不況の備えもしないといけないと思い、毎月の追加投資をやめて現金を確保し始めていました。

  • 資産3000万円を超えたときに、人生の中でいずれ2億円を超えると思えるようになった。
  • 世の中は老後資金が2000万円足りない問題が話題になったが、既に老後の心配は既になくなった。
  • 世の中の景気拡大の勢いがなくなったので、次の不況に備えて守りの投資も意識するようになった。

4000万円を超えて(2020年12月)

資産が3000万円から4000万円突破するまでに、新型コロナウイルスの流行が起こり、投資人生で2回目の不況を経験することになりました。

3000万円を超えてから、コロナ流行で景気後退に陥るまでの約1年間はほとんどの時間を過去の不況の勉強に費やして、どうやって資産を守るかを毎日考えていたので、コロナショックの株価下落はそれほどダメージを受けないで済みました。

※不況に備えるために、具体的には株だけの資産から、国債やゴールドを取り入れた資産に変更しました。(以下、記事参照)

S&P500が年初来で約30%くらい下がった一方で、自分の資産の下落は最悪期でも5%程度で抑えられています。このあたりはリーマンショックで大きな痛手を受けた投資初期から、大きく成長できた点です。

一方で、株価が下がったときに大きく買い増しできなかったことで、株価底打ち後の資産増加ペースはやや緩やかになってしまったのは大きな反省点でした。

どこかで読んだ本の中に書いてあった、「あまりに高すぎる株価で買ってしまうことも、十分安いと分かっているのにまだ下がると思って買えないのも、どちらも愚かだ」という言葉が頭によぎります。

  • 人生2度目の景気後退は、資産の下落を大きく抑えることができた。
  • 一方で、安くなった株価を積極的に買いにいけずに、その後の大きな資産増加のチャンスを逃したのは反省点だった。
  • 次の景気後退に向けて、またしても課題を残す結果になった。

さいごに

この記事では、1000万円を超える毎に、どのように感じて投資をしてきたのかを書いていきました。

こうして振り返ると、心理的に変化が大きかったのは「1000万円を突破したときに、米国株の長期投資で資産を増やせると実感できたこと」と「2000万円を超えたときに、いずれ資産1億円は達成できるだろう」と思えるようになったことだと思います。

資産形成には忍耐が必要ですが、この2つを実感できたことで、今後も長く投資を続ける意識が固まったように思います。


本ブログからのお願い

この記事は、読者が自由に記事の金額が決められるPay What You Want方式をとっています。

「役にたった」「面白かった」など、何かしら価値を感じた場合は、YUTA'S INVESTMENT TICKETをクリックして、価値に見合った金額をお支払い下さい。

価値がないと思った場合には、お支払いは不要です。同じ記事を読み返して、新しい気づきがあった場合には、1人で何回クリックしても問題ありません。