新型肺炎をリスクと捉え始めた市場。市場心理は楽観から悲観へ。

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今まで市場は中国で新型コロナウイルスが流行しても、それほど大きな株価下落を見せてきませんでした。せいぜい1%半ば程度の下落で、S&P500は2%を超える下落すらなかったと記憶しています。

でも、少しずつ市場の楽観的な見方を変えてきいるようです。

2月24日の市場はイタリアで新型コロナウイルスの感染者が急増したことを受けて、週明けのヨーロッパ株の一部は4%を超えて大きく売られ、市場が始まる前のS&P500も2.5%に迫る勢いで下落で推移しています。

市場はようやく新型コロナウイルスを、はっきりとリスクとして捉え始めたようです。

この記事のポイント

  • 市場は新型コロナウイルスをリスク要因として認識し始めた。市場心理が本格的に楽観から悲観に変われば、しばらくは過度な悲観から大きく売られる可能性もある。
  • ただ、新型コロナウイルスの影響は一時的だと思う。短期的に経済にダメージを受けても、新型肺炎の収束後は何もなかったかのようなに元通りになるはず。
  • むしろ、新型ウイルス対策でアメリカが金融緩和をした場合、ウイルス収束後に景気が過熱する心配もある。
  • ポートフォリオの変更は基本的にしないつもり。あるとしても、最高値を更新している米国債をわずかに売り、株・金・ビットコインに振り分ける程度。

新型コロナウイルスで大きく株価を下げたヨーロッパ株

この記事を書いている2月24日、週明けの市場は世界的にかなり荒れています。大きく荒れたはヨーロッパで、イタリアの株式市場は4%を超える下落を見せています。

大きな下落で始まったヨーロッパ株式市場

株価指数 下落率
イギリスFTSE マイナス3.4%
ドイツDAX マイナス3.6%
フランスCAC マイナス3.6%
イタリアFTSE MIB マイナス4.6%

※2月24日日本時間20時時点

今年に入ってから1-2%程度の下落は多く見てきましたが、一日で市場全体で4%も下げるとは少し驚きです。冒頭にも書いたように、この影響は米国株にも及んでいるようです。

イタリアの下落率が高いことからも察しが付きますが、この下落はイタリアで急速に新型コロナウイルスの感染者数が増えたことが原因です。

この感染者数の急増を受けて、週明けの市場が荒れました。

今まで中国で新型肺炎の感染者数が増加しても、世界の株価(特に米国株)はそれほど下げていませんでした。でも、今回はだいぶ株価を下げた印象があります。

別の記事でも書きましたが、やはりアップルの1-3月期に収益が達成が難しいと言ったニュースから、市場は少しずつ新型コロナウイルスを驚異と見始めたのかもしれません。

市場は新型コロナウイルスに対する見方を、より悲観的に変えつつあるようです。

新型コロナウイルスのリスクについて

「これでアメリカの景気後退に入り、株価の暴落が来るか」というと、それはまだ全然わからないです。

というよりも、今の段階の私の考えでは、おそらく新型コロナウイルスでは深刻な景気後退は起こらない可能性のほうが高いと思っています。

新型コロナウイルスの影響が軽くて数ヶ月で収束する程度のものなら、収束後はすぐに日常の経済に戻りますし、もしも景気に深刻な悪影響が及びそうなら、中央銀行が景気対策(金融緩和)に動くからです。

中央銀行や政府が景気対策を打ち出すまでに時間がかかって、景気後退に陥る可能性がないわけではないですが、その場合でもいつか訪れるウイルスの収束と、景気対策のおかげで短期間で景気後退を脱する気がするのです。

景気対策を打ち出した後のほうが注意

むしろ、気をつけたいのは新型コロナウイルスで世界中の中央銀行が、金利引下げなどに動いた場合です。

ウイルスの混乱はいつかは収束して、元通りの経済の強さに戻ります。そのときにウイルス対策で世界中で金利が低い水準になっていたら、回復した経済と市場に過剰なマネーが残ることになります。そうなると、今度は景気の過熱が心配です。

一度景気が過熱すると、しばらく株は力強く上昇します。そして、バブルを警戒する中央銀行は金利の引き上げを始めなければならなくなるので、安い金利を前提にして上昇していた株価は上昇理由を失い、次第に株価が下がるという展開です。(※これは通常の景気拡大期の最後に起こる展開です。)

話が長くなったので、ここで一旦まとめると、新型コロナウイルスに関する私の今の段階の考えはこうです。

  • 新型コロナウイルスで、アメリカの経済が長期的に深刻なダメージを負うことはあまりない。
  • もしも、世界中が新型コロナウイルス対策で金融緩和をした場合は、ウイルス収束後の景気の過熱にも注意を払う。

今後の投資の行動

基本的に、新型コロナウイルスでアメリカ株が一時的に下落しても、特に大きくポジションを変更する必要はない気がしています。

そもそも私の場合は、2019年のうちにかなり早まって景気後退にそなえたポートフォリオに変えてしまったので、何も変えるつもりもありません。

強いて言うなら長期米国債が歴代の最低利回りになるほど買われたので、ほんの少しだけ売って微調整し、景気の過熱の可能性も考えて、株・金・ビットコインに振り分けるかもしれません。いずれにしろ、大きな変更はありません。


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