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ゆっくりとした景気拡大が続く米サービス業

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先日、11月のアメリカ製造業の景気があまり良くなかったことを伝えました。

>>11月もアメリカ製造業はさえず

その数日後に、今後はサービス業の景気も発表されているのでここで確認したいと思います。結果は予想よりも良かったです。

この記事のポイント

  • ISMから発表された非製造業指数は予想以上の強さを見せ、アメリカの景気拡大はまだ続いていることを示している。
  • 2023年は製造業の低迷が続いた一方で、サービス業は持ちこたえた。
  • アメリカ全体の消費は11月から低迷しているように見えるが、まだ企業の景況感はまだ悲観的になってない。雇用の悪化につながるまでにはもう少し時間がかかる。

ゆっくりとした景気拡大が続く米サービス業

既に何日か前に発表されているので知っている人も多いと思いますが、ISMからアメリカのサービス業の景況指数を確認していきます。

  • 予想:52.4
  • 結果:52.7

結果を見た感想を一言で言うと、「サービス業はしぶといな」です。

アメリカのサービス業の景気はゆっくりと景気拡大のペースを落としています。しかし、それでもいつまでも景気拡大圏である50を下回ることなく推移しています。

製造業が丸1年以上も50を下回って、景気悪化を示しているのとはずいぶんと様子が異なります。

これは私が「2023年に景気後退になる」という予想が外れた要因の一つでもあります。

まさかこんなにもサービス業の景気がいつまでも持ちこたえて、アメリカ全体の景気を支えるとは思っていませんでした。

サービス業は雇用指数も微増

今晩はアメリカの11月の雇用統計を控えています。

雇用への注目度も高まっているはずなので、ISMから発表された雇用指数のデータも見ていきましょう。

上のグラフを見てみると、11月の雇用者指数は微増といったところです。注目は節目の50をわずかに上回っていることで、サービス業の雇用者数は10月よりも11月のほうがわずかに強いのかなと感じさせる内容になっています。

これは、雇用に消極的になってきている製造業とは対照的です。以下の製造業の雇用指数を見てみると50を大きく下回っています。

アメリカの雇用者数の数でいれば、製造業よりもサービス業のほうがずっと多いです。

よって、11月のアメリカ全体の雇用はまだじわりと拡大するサービス業にささえられて、それほど悪くない数字になるのではないかと思います。

さいごに

昨日も書いたようにアメリカでは既に11月から消費は弱まっています。

>>11月の米個人消費はやはり低調なのか

しかし、11月のサービス業の景気を見ても、それほど大きな影響を受けているようには見えませんでした。

単純にISMが調査した日付の問題なのか、それとも企業の景況感が弱まるにはさらなる消費の鈍化が必要なのかわかりませんが、いずれにしろアメリカの景気が本格的に悪化するにはまだしばらく時間がかかりそうです。

今のアメリカは、失業率だけ見ると今夜の雇用統計の結果次第でアメリカが景気後退入りの水準になってもおかしくない状況にあります。

>>【関連記事】アメリカの景気後退入りは近いが、株の買い場はまだ先。

しかし、失業率だけで景気後退入りをしたと判断できても、「それで、景気後退入りして何が変わったんだっけ?」と言うくらい、平穏な日常がしばらく続く可能性があります。

大きな変化があるとすれば、FRBの銀行救済(BTFP)の返済も始まる可能性があって利下げも予想されている24年3月か、コロナで貯めた余分な貯蓄を使い切る24年5月までは、ゆっくりと時間が流れて景気後退らしくないゆるい状態が続く気もします。


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