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アメリカの景気後退入りは近いが、株の買い場はまだ先。

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最近、アメリカの景気後退入りが近いかもしれないという話をしてます。

しかし、もしも景気後退に入ってもすぐに急激に株価が下がったり、消費が急降下したり、失業者が加速度的に増えたりすることはしばらく見られないかもしれません。

いかにも「景気後退」という様子になるのは、2024年半ば以降になるのではないかと考えています。

この記事のポイント

  • 失業率を見るとアメリカの景気後退は近いことがわかる。
  • しかし、景気後退入りしても5月まではコロナ余剰貯蓄がある。それを考えると2024年序盤は消費が持ちこたえて株価もあまり下がらないかもしれない。
  • クリーブランド連銀のモデルでは景気最悪期は2024年第2四半期と予想。いずれにしろ、安くなった株を買えるように気長に待つ。

景気後退序盤の展開について

最近では失業率の増加傾向から見て、そろそろアメリカの景気後退入りするのではないかという記事を書きました。

>>景気後退の足音が近づいてきたアメリカの雇用

サームルールという景気後退入りの判断基準を使うと、10月に失業率が4.0%まで上がれば景気後退入りといえるからです。

しかし、景気後退入りは近いかもしれませんが、恐らく株価が急落して買い場が来るまではまだまだ時間がかかると思われます。

そもそも景気後退になってから株価が底値をつけるまでには、何ヶ月もかかるのが一般的です。

例えば、2007年から始まったアメリカの景気後退では株価が底打ちするまでに1年3ヶ月もかかりました。

景気後退入りからリーマンショックまででも9ヶ月かかっているので、そんなに簡単に株価の買い場は来ないことがわかります。ちなみに、2000年の景気後退突入後は数ヶ月株高が続いて13%上昇してから、30%近い株の下落が来ました。

また、2024年のアメリカはまだ一部の富める消費者がコロナ流行時に貯めた余分な貯蓄を持っていることもあって、消費の伸びはまだ続くと思われます。

9月までの個人貯蓄のデータを調べてみると、コロナ流行時で貯めた余剰貯蓄が尽きるのはおそらく2024年5月頃と推測されるからです。

よって、過去の景気後退のパターンを見ても、個人の余剰貯蓄を見ても少なくとも2024年前半頃までは緩やかな景気鈍化か緩やかな景気悪化が続くのではないかと思います。

株の買い場はいつか

じゃあ、いったいいつ頃に株の買い時が来るのでしょうか。。

米国債の利回りの動きからGDPの予想をしているクリーブランド連銀のサイトを見ていると、アメリカのGDPがもっとも低迷するは2024年第2四半期になるようです。

大雑把にいうと株価は景気のどん底を超えてから上昇に転じる傾向があることから、景気後退になったとしても株価が底打ちするのは2024年後半だと思われます。

というわけで、買い場が訪れるまでまだ半年以上はありそうなので、気長に待ちたいと思います。

さいごに

今までの景気後退の動向やまだ強い消費を考えると、2024年序盤は株価は大きく下がらず、下がるとしても2024年の半ば以降ではないかという話をしました。

ただし、わからないのは金融引き締めによる銀行の破綻です。これが起こると景気悪化のタイミングが早まり、傷口が広がる恐れがあります。

2024年3月にはFRBの銀行支援策の一つ(BTFP)でお金を借りた銀行の返済がはじまるはずで、この前後に銀行の経営が苦しくならないか注視して見ると良いかもしれません。


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